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護国院(紀三井寺)本堂/1棟
ごこくいん(きみいでら)ほんどう
金剛宝寺護国院は救世観音宗で、西国三十三所観音霊場の第二番札所である。寺伝では奈良時代に寺を創建し、十一面観音像を本尊としたという。境内は名草山の中腹にあり、景勝地和歌浦を眼下に見下ろすことができる広大な敷地に、重要文化財の多宝塔、鐘楼、楼門、本尊十一面観音立像、千手観音、梵天帝釈二天立像などの多くの文化財がある。紀三井寺の寺名のおこりは寺の境内に清浄水、楊柳水、吉祥水の三霊水があり、近江の三井寺と区別して紀三井寺とよぶようになったといわれている。現在の本堂は棟札(むなふだ)によれば宝暦(ほうれき)9年(1759)に一般民衆の協力によって建立されたもので、高欄(こうらん)の擬宝珠(ぎぼし)金具は寛政(かんせい)元年(1789)に奉納されたものである。本堂は桁行(けたゆき)五間、梁間(はりま)五間、正面に三間向拝(こうはい)と背面に桁行三間、梁間三間の後陣(こうじん)を付した平面で、屋根の正面に軒唐破風(のきからはふ)と千鳥破風(ちどりはふ)を付けた、入母屋造(いりもやづくり)、本瓦葺(ほんがわらぶき)の建物である。札所(ふだしょ)建築にふさわしい規模を持ち、多くの巡礼者が入れるよう外陣(げじん)を開放とする。
この建物は建築年代が明らかであり、総欅(けやき)造りで技術的にも優れ、この時代を代表する大建築である。
この建物は建築年代が明らかであり、総欅(けやき)造りで技術的にも優れ、この時代を代表する大建築である。