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明恵上人遺跡 刈藻島/10,670㎡
みょうえしょうにんいせき かるもじま
栖原(すはら)から湯浅湾内南西約2キロメートル沖合に北刈藻島と南刈藻島がある。白上峰で修行していた建久(けんきゅう)の末頃、明恵は道忠(どうちゅう)と喜海(きかい)をともなって、刈藻島に渡り、洞穴に板を差し渡して草庵に擬し、西向きに釈迦像をかけて、5日間その前で読経(どきょう)・念誦(ねんしょう)の修行を行った。建暦(けんりゃく)3年(1213)、白崎からの帰りも刈藻島に渡り、宝楼閣陀羅尼(ほうろうかくだらに)を誦(しょう)している。「明恵紀州遺跡卒塔婆」の関連遺跡として明恵上人を知る上で貴重である。