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丹生神社の樟樹/1本
にうじんじゃのくすのき
神社本殿の西側(瑞垣(みずがき)の内側)に立つクスノキの大樹である。天保(てんぽう)10年(1839)に書かれた『紀伊続風土記(きいしょくふどき)』に「境内楠の大樹回り三丈三尺なりあり」と記されており、この樹は当時からまれな大樹として知られていたものと思われる。幹は胸高周囲9メートル、地上約5メートルのところで東西2つの支幹に分かれ、上方に伸びて多くの枝を出して巨大な樹冠を形成している。樹齢は500年以上、県内では2、3番目の巨樹である。