公開日 4月19日
開催日 4月18日
     
嘔吐・下痢症を呈した感染症の集団発生について
連絡先 福祉保健部 健康局 健康推進課
担当者 並川・花光
電話 073-441-2657
FAX --
E-mail
1 施設の住所等
   住 所  岩出市岡田550
   施設名   社会福祉法人さつき福祉会 おひさま子ども園

2 経過及び症状
     4月15日に、おひさま子ども園から、複数の園児が嘔吐や下痢等を呈していると、岩出保健所に連絡がありました。同保健所で調査したところ、4月4日から4月18日までに園児45名が症状を訴えていることが判明しました。
     県環境衛生研究センターで園児の便を検査したところ、2名中1名からロタウイルスが検出されました。同保健所はロタウイルスによる感染症と判断し、二次感染予防対策を当該施設に対して指導しています。
   なお、4月18日の有症者は6名です。                                      
│月/日      │4/4│5│6│7│8│9│10│11│12│13│14│15│16│17│18│合 計│ 
│新規発症者数│1  │0│8│0│3│3│2│0│2│2│1│12│6│5│0│45名│ 

3 感染予防について
      ○トイレ、手すり、ドアノブ、床等の消毒の実施。
      ○手洗いの励行、吐物や排泄物の適切な処理、患者等の健康管理など感染予防及び感染拡大防止の徹底を指導。

 〈参 考〉
     感染性胃腸炎は、1年を通して発生は見られますが、冬季から春先にかけて流行する感染症です。なお、通常流行の前半にはノロウイルス、後半にはロタウイルスが主に検出されます。
     ロタウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、感染者の糞便・吐物及びこれらに直接または間接的に汚染された物品や食品類が主な感染源となります。
     主症状は発熱、嘔吐、白色の水様便を特徴とする下痢であり、通常、3〜7日で回復します。他のウイルス性胃腸炎と比べると重度の脱水症状を呈し、入院治療を必要とすることがあります。
     感染予防には、石けんを十分に泡立て、ていねいに手指を流水で洗浄します。石けん自体には直接ウイルスを失活化する効果はありませんが、ウイルスを手指から剥がれやすくします。ウイルスを失活化するには、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や加熱(85〜90℃、90秒以上)が有効です。
 〈その他〉
   嘔吐、下痢や発熱等を伴う腹部症状があるときは、早めに医療機関を受診するよう、報道各社から県民のみなさんへ情報提供をお願いいたします。
 ★プライバシーの保護については、十分な御配慮をお願いいたします。