公開日 7月9日
コレクション展 2020-夏 の開催について
連絡先 教育委員会  教育庁文化遺産課
担当者 県立近代美術館 学芸担当・井上芳子 広報担当・和佐
電話 073-436-8690
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コレクション2020−夏 2020年6月30日(火)〜9月6日(日)
特集   浜口陽三
特別出品 アルフォンス・ミュシャ
 
1963 年に和歌山城内で開館した和歌山県立美術館を前身とする当館は、日本で5 番目となる国公立の近代美術館として、1970 年11 月、県民文化会館の1 階に開館しました。そこで23 年あまり活動したのち1994 年に、建築家の黒川紀章が設計した現在の建物へと移転し、展示収蔵環境を拡充させました。
今年は開館50 周年記念となる年を迎えますが、和歌山ゆかりの作家を中心とした展覧会と収集を継続し、現在はその範囲を国外にまで広げ、日本画、洋画、彫刻、版画など、総数1 万点を超える作品を収蔵するに至っています。
コレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、その紹介を続けています。
「和歌山ゆかりの作家と近現代の美術」を主要なテーマに展示するほか、今回はカラー・メゾチントのパイオニアとして知られる浜口陽三(1909〜2000)の作品を特集します。
現在の和歌山県広川町に生まれた浜口陽三は、濱口梧陵の曾孫にあたります。5 歳の年に千葉県銚子町に転居し、東京美術学校彫刻科に進みますが2 年足らずで退学し1930 年、渡欧。油絵や銅版画を制作します。しかし戦争のため1940 年に帰国、終戦をベトナムで迎えました。その後1950 年に銅版画制作を再開し、1953 年再び渡仏。パリを拠点に単色のメゾチントを重ねて生み出す独自のカラー・メゾチント技法を完成させ、世界的に知られる存在となりました。
展示ではその初期作品からカラー・メゾチントへと至る変遷を探ります。また浜口陽三が制作を続けたパリで、19 世紀末のアール・ヌーヴォーを代表する画家となったアルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)の作品15 点を株式会社インテックのご協力によりご紹介します。
さらに滋賀県立近代美術館が改修を行うにあたり、その休館期間中、同館が誇るコレクションの一部を2017 年度より今年度まで当館で公開しています。ふたつの近代美術館のコレクションにより、近現代美術の面白さに触れて頂くまたとない機会となっています。ぜひお楽しみください。


●開催概要
【主催】   和歌山県立近代美術館 
【協力】   株式会社インテック
【会場】   和歌山県立近代美術館 1 階展示室
【会期】   2020 年6 月30 日(火)〜 9 月6 日(日)
【開館時間】 9 時30 分〜17 時(入場は16時30 分まで)
【休館日】  月曜日(ただし、祝日の場合は翌日休館)
【観覧料】  一般350(270)円、大学生240(180)円
( )内は20名以上の団体料金、高校生以下、65 歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*第4土曜日(7 月25 日、8 月22 日) は「紀陽文化財団の日」 大学生無料
*第1 日曜日(7 月5 日、8 月2 日、9 月6 日) は観覧料無料


●関連事業
フロアレクチャー (学芸員による展示解説)
※新型コロナウイルス感染症の 拡大状況によっては、開催を見合わせる可能性があります。
【日時】7 月12 日(日)、8 月9 日(日)、9 月6 日(日) 14:00〜15:00 展示室にて(要観覧券)