公開日 10月14日
化石空白域から新発見!ガンメンガニの化石を展示します!
連絡先 教育委員会  教育庁文化遺産課
担当者 県立自然博物館 主任学芸員 小原 
電話 073-483-1777
FAX --
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化石空白域から新発見!
ガンメンガニの化石を展示します!

これまで化石が発見されていなかった地域(化石空白域)から、カニの化石が発見され、当館に寄贈頂きました。新発見の化石を展示します!

1 分類学的位置と名称
十脚目短尾下目ガンメンガニ科
ガンメンガニ学名:Archaeopus ezoensis

2 産出地点
和歌山県御坊市塩屋町北塩屋

3 地層
丹生ノ川層(にゅうのかわそう)

4 化石の推定年代
中世代白亜紀後期(約7200万年〜6600万年前)

5 発見・寄贈者
松本新一郎氏 御坊市在住

6 発見日
平成23年3月11日(金)

7 展示開始日
令和2年10月15日(木)

8 展示場所
自然博物館玄関ホール

9 展示数
1種1点

10 学術的意義
・御坊市塩屋町周辺の丹生ノ川層西部は、これまでに化石の産出記録がない「化石空白域」であった。このカニの化石は、この地域で発見された初めての化石となる。
・瑞浪市化石博物館との共同研究によって、このカニは淡路島や和泉山脈の後期白亜紀の地層から報告のある、ガンメンガニの化石であることが判明した。(当館館報第38号に掲載)
・丹生ノ川層の形成年代は古第三紀暁新世とする説が有力であるが、この化石の発見によって、後期白亜紀にはその形成が既に始まっていた可能性が示唆された。

11 備考
この化石が当館に寄贈される前、日高新報に記事が掲載されたことがある。
(2019年4月17日付「1億〜5000万年前のカニ化石」)