公開日 12月24日
企画展示 特別天然記念物 カモシカに大接近
連絡先 教育委員会  教育庁文化遺産課
担当者 県立自然博物館 学芸員 佐々木
電話 073-483-1777
FAX --
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企画展示 
特別天然記念物 カモシカに大接近

 令和3年の干支は丑。丑年にちなんでウシ科の動物であるカモシカを紹介します。
 カモシカはニホンカモシカとも呼ばれ、国の特別天然記念物に指定されています。とても珍しい動物のようなイメージがありますが、保護活動も実って和歌山県内では目撃する機会も少なくありません。そんなカモシカのことをもっと知ってもらうため、当館所蔵の全身骨格標本や写真パネルなどで紹介します。カモシカはどんな動物?シカとカモシカの違いは?標本に大接近して、よ〜く観察してくださいね!

1 和名及び学名
カモシカCapricornis crispus

2 分類学的位置
哺乳綱偶蹄目ウシ科カモシカ属

3 展示物
カモシカ、二ホンジカの骨格標本等7点
展示パネル4点

4 展示期間
令和3年1月5日(火)〜令和3年12月28日(火)

5 展示場所 自然博物館第2展示室

6 その他
 カモシカはかつて肉や毛皮を利用するために乱獲され、個体数が激減したため、昭和9年(1934年)に国の天然記念物に、昭和30年(1955年)に国の特別天然記念物に指定することで、手厚く保護され、徐々に個体数が回復してきています。
 しかし、2010年〜2017年の和歌山県におけるカモシカの死亡事例のうち、人間の活動に起因する事故等が143件中72件と多くを占めていました。本展示ではこのような事故を減らす呼びかけも目的の一つとしています。