公開日 9月15日
「令和3年防災功労者内閣総理大臣表彰」及び「令和3年防災功労者防災担当大臣表彰」の受賞者決定について
連絡先 総務部 危機管理局 防災企画課
担当者 瀬川、弓庭(ゆば)
電話 073-441-2271
FAX --
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「令和3年防災功労者内閣総理大臣表彰」及び「令和3年防災功労者防災担当大臣表彰」について、県内で下記団体の受賞が決定しましたので、お知らせします。


1 防災功労者内閣総理大臣表彰 
(1)受賞者:海南市立下津第二中学校(校長 油谷 正之) 
(2)所在地:和歌山県海南市下津町下287−2
(3)功 績:
    海南市立下津第二中学校は、生徒がボランティア活動に積極的に取り組むことで市民性を身に付けるとともに、地域を知り、将来の災害に対応できるよ
   う取り組んでいる。
    また、東日本大震災を教訓とし、南海トラフ地震に備え、海南市や海南市教育委員会と連携して避難体制の見直しを行うとともに、これまで10年にわ
   たり、津波避難訓練や防災学習を積み重ね、中学3年間を通じて、生徒が自ら命を守るための知識と行動力を身に付ける取組を実践してきた。
    令和元年度には、海南市や海南市社会福祉協議会、地域住民、校区の小学生、福祉系専門職、学生、ボランティアと連携し、南海トラフ巨大地震を想
   定した津波避難訓練、避難所運営訓練、災害ボランティア活動訓練を実施した。
    また、避難生活や災害関連死、復旧・復興期の「くらし」について学び、東日本大震災当時に小・中学生だった学生たちを全国から約50人招き、東日
   本大震災や南海トラフ地震について語り合うグループワークを全校生徒で実施し、成果発表を行った。
    これらの取組を通じ、生徒たちは、少子高齢化や地域活性化などとともに、災害を複合的な地域課題の一部と捉え、生徒自身が地域の一員として災害
   を自分ごとに捉えることができるようになった。

  ※ 防災功労者内閣総理大臣表彰は、『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和57年5月11日閣議了解)に基づき、災害時における人命救助や被害
   の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は
   個人を対象として表彰するものです。

  
2 防災功労者防災担当大臣表彰
(1)受賞者:松江地区防災会(会長 川口 敏夫)
(2)所在地:和歌山県和歌山市松江中3丁目4−17
(3)功 績:
    松江地区防災会は、平成12年6月発足以来、21年の永きにわたり、地区の防災力及び地区住民の防災知識の向上等防災体制の整備に努めている。
    南海トラフ地震や近年の豪雨災害に備え策定した「松江地区防災計画」に基づき、大規模な防災訓練を継続して行っており、平成28年には「松江地区
   津波避難計画」を策定した。
    計画を策定した地域の自治会がリーダーとなり松江地区で未作成自治会の防災計画等を策定するため、指導、助言を行うとともに一緒にまち歩きを行
   い、現状に沿った避難場所及び経路の確認をするなど防災計画の策定の促進に努めている。
    防災訓練は、「松江はひとつ」をスローガンに、幼稚園児、小中学生、地区の住民、さらには地区の事業所の方々を含め、松江地区で生活活動をする
   人々、1,000人規模の参加者による訓練を「松江地区防災計画」に基づき毎年行っている。特に、要配慮者には十分な配慮をして実際の災害時に役立
   つよう避難時の状況を想定し、健常者とともに迅速に避難する訓練を行っている。
    また、同訓練において防災会で備えている資機材の展示や取り扱いの確認・点検、参加者に対する指導など技術の向上にも努めている。
    日頃から地域内の自治会、小中学校、PTA、見守り団体などあらゆる団体との交流を深め、地域が一丸となり顔の見える活動に取り組んでいる。
    同会は地道な活動を継続して行っており、地域住民が安心・安全に暮らせるまちづくりに貢献している。
    
※ 防災功労者防災担当大臣表彰は、防災の推進に関して、特に顕著な貢献をした団体又は個人の功績を讃え、防災対策の一層の推進に資することを目的
 として表彰するものです。