公開日 3月11日
(紀伊風土記の丘)令和3年度春期企画展「古代「紀伊国」の成り立ち −奈良・平安時代のわかやま−」の開催について
連絡先 教育委員会  教育庁文化遺産課
担当者 県立紀伊風土記の丘 萩野谷
電話 073-471-6123
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令和3年度春期企画展
「古代「紀伊国」の成り立ち −奈良・平安時代のわかやま−」の開催について

1.名称  「古代「紀伊国」の成り立ち −奈良・平安時代のわかやま−」

2.期間  令和4年3月19日(土)〜令和4年6月19日(日)

3.内容  
 日本列島の歴史のなかで、新しい制度や思想が導入されて国家の形がしだいに整えられていく飛鳥時代(7世紀頃)から、体系的な法律である「大宝(たいほう)律令(りつりょう)」の制定や平城京への遷都により律令国家が完成をみる奈良時代(8世紀頃)にかけては、地方の社会においてもさまざまな変化がありました。
 古代の「紀伊国(きいのくに(きのくに))」は、歴史書『日本書紀』の記述から7世紀の末頃には成立していたと考えられ、さらに行政区画として7つの「評(ひょう)」(のちの「郡(ぐん)」)に分けられました。またこのころ、畿内と各地方を結ぶ道路のひとつである南海道が紀伊国内にも整備されたと考えられます。
 紀伊国の行政の中心である役所「国府(こくふ)」のあった場所と考えられる和歌山市府中は、この南海道の推定ルートに面しており、近年の発掘調査により関連施設とみられる8世紀頃の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)跡が発見され注目されます。このほか県内では、伊都郡や那賀郡(ながぐん)、名草郡(なぐさぐん)、在田郡(ありだぐん)(有田郡)、日高郡(ひだかぐん)で、大型の倉庫や、郡の役所である「郡衙(ぐんが)」関連施設、寺院、集落など、飛鳥時代から平安時代の遺構がみつかっています。
 本展示では、遺跡から出土した瓦や、役人たちが使用した硯(すずり)、文字の書かれた土器などの考古資料から古代の紀伊国の役所や寺院を考えるとともに、土(ど)馬(ば)や人形(ひとがた)などの祭祀具、火葬墓に用いた優美な蔵骨器など、都からの影響を受けたこの時代の文化を紹介します。そして、7世紀から10世紀頃における古代の紀伊国の成り立ちとその変化について考えます。

4.展示講座
 春期企画展展示講座 令和4年4月17日(日)13:30〜15:30 
 定員:30名(先着順・電話申込) 参加費:資料代100円及び入館料
  申込受付開始:令和4年4月1日(金)13:00〜
  ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、予定を変更する場合があります。

5.入館料 一般190円/大学生90円 ※高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方及び県内在学中の外国人留学生は無料(要証明書)