公開日 4月4日
令和2年度における県内市町村の高齢者虐待への対応状況について
連絡先 福祉保健部 福祉保健政策局 長寿社会課
担当者 小崎、橋本
電話 073-441-2527
FAX 073-441-2523
E-mail
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」
(以下「高齢者虐待防止法」という。)は、平成18年4月1日から施行
されています。
 今般、高齢者虐待防止法第25条に基づき、和歌山県における
令和2年度の養介護者施設従事者等による高齢者虐待の状況等を
公表するとともに、併せて養護者による高齢者虐待の状況等に
ついても公表します。
 なお、概要は次のとおりです。

1 養介護施設従事者等による高齢者虐待
  ・相談・通報件数: 34件
  ・虐待を受けたと判断された件数: 10件
  ・被虐待者数: 9人

 〇「虐待を受けたと判断された件数」の内訳
   【種別ごとの被虐待者数】※複数回答
     「身体的虐待」が 9人、「心理的虐待」が 3人でした。
   【虐待があった施設の種別】
     「特別養護老人ホーム」が 4件、「介護老人保健施設」が 1件、
     「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」が 1件、
      「有料老人ホーム」が 3件、「通所介護事業所」が 1件でした。
   【虐待を行った者の状況】
      虐待を行った者は「介護職」が 11人、「管理職」が 2人、
     「施設長」が 1人でした。

 ○虐待への対応
   市町村において、施設に対して調査を実施して事実の確認を行った上で、
   施設や従事者への指導や改善計画の提出依頼等を行いました。

2 養護者による高齢者虐待
  ・相談・通報件数: 307件
  ・虐待を受けたと判断された件数: 176件
  ・被虐待者数: 177人

 ○「虐待を受けたと判断された件数」の内訳
    【種別ごとの被虐待者数】※複数回答
      「身体的虐待」が 129人、「心理的虐待」が 59人、
     「介護等放棄」が25人、経済的虐待」が 16人でした。
    【虐待者との関係】※複数回答
     「息子」が 76人、次いで「夫」が 50人、「娘」が 28人でした。
   【被虐待者数のうち要介護認定者数】
     「要介護認定者」が 94人、「要介護認定申請中」が 3人でした。

 ○ 虐待への対応
     市町村において、高齢者を虐待者から分離して施設で保護したり、
   介護保険サービス等の利用などにより、高齢者及び養護者の支援を
   行いました。

3 県の取組
   
  ○高齢者虐待の防止に向けて、県民に対する普及啓発を行うとともに、
  高齢者虐待への対応を担う市町村や地域包括支援センター職員向けの
  マニュアルを策定し、研修を実施しています。

  ○養介護施設従事者等による虐待を防止するとともに、身体拘束の防止など
  介護の質の向上を図るため、介護職員や看護師等の施設従事者に対する
  研修を実施しています。
    
  ○介護保険法及び老人福祉法の観点から、県所管の養介護施設の運営や
  体制等に問題があると認められる場合は、指導・監査を行います。
>>関連ホームページ
  https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040300/index.html