公開日 8月15日
開催日 8月19日
     
和歌山県立医科大学記者発表 癌の予後不良と化学療法耐性にかかわる新たな機構を発見
連絡先 福祉保健部 健康局 医務課
担当者 藤原
電話 073-441-2085 (内線2085)
FAX --
E-mail
この度、和歌山県立医科大学からの記者発表を以下のとおり実施いたしますので、報道関係の皆様方のご参加賜りますようお願い申し上げます。

日時及び場所
   日時:令和4年8月19日(金) 11:00〜(約15分+質疑)
   場所:和歌山県立医科大学紀三井寺キャンパス 生涯研修センター研修室(図書館棟3階)
発表者
 和歌山県立医科大学 医学部 生化学講座 准教授 西辻和親(にしつじ かずちか)

発表の概要
 生体内のタンパク質は通常、正常に折り畳まれ、生物学的な活性を発揮しています。しかしながら、天然構造を維持することができない、あるいは正常に折り畳まれなくなった場合、タンパク質は凝集し、アミロイドと呼ばれる凝集体を形成します。TP53はヒトのがんで最も頻繁に変異が見られるがん抑制遺伝子であり、その遺伝子産物であるp53タンパク質はアミロイドとしてがん組織に沈着することが我々や他のグループの研究から分かってきていますが、がんの予後にどのように寄与するのかは不明でした。我々は今回、p53凝集体の沈着が観察される高異型度漿液性卵巣癌患者は特に予後不良であること、また、p53凝集体が癌細胞によるプラチナ製剤に対する耐性獲得に寄与することを解明いたしましたので、記者発表を行います。