公開日 11月29日
「紀州学研究会」の設置について
連絡先 企画部 企画政策局 文化学術課
担当者 安井
電話 073-441-2052
FAX --
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 紀州の歴史、文化、自然などを「紀州学」として総合的に調査研究し、その成果を蓄積し、県内外に広く発信しつつ、しっかりと次世代に引き継ぐため、和歌山県立博物館内に「紀州学研究会」を設置します。
 また、研究会の活動に参加いただける研究者を広く募集します。


1 紀州学研究会の設置趣旨
 和歌山県を中心とする紀州は、神武東征をはじめ、いつの時代も我が国の歴史の中で重要な役割を担ってきました。また高野山・熊野など我が国の宗教を包括するよな神秘的な地域を抱え、さらには紀伊半島沖を流れる黒潮は類い希な動植物を有する生態系をもたらし、紀(木)伊の国の名にふさわしい深い森林に恵まれ、太古から続く地質活動により特異な景観を有するなど、紀州には、山あり、川あり、海あり、そしてそこには人々の生業の歴史が脈々と築かれています。
 しかし、これまで個々の分野での立派な研究はあるものの、紀州とは何かを総合的に研究したものはなく、さらに、このかけがえのない故郷をしっかりと次世代に引き継いでいくことも課題です。
 このため、歴史、文化、文学、宗教、風俗などの人文科学や、紀伊半島の動植物の生態や気候、海流、地形などの自然科学、この地域の経済、産業、暮らし、交流などの社会科学など、紀州に関するあらゆるものを「紀州学」として総合的に研究を進めるとともに、研究を通して、紀州の魅力を県内外に発信し、県民の故郷への愛惜の思いに応えてまいります。


2 当面の活動項目
(1)研究会の活動に参加いただける研究者の募集<年度内>
(2)人文、社会、自然科学など研究対分野ごとの研究体制の構築<年度内>
(3)キックオフシンポジウムの開催<来年度上半期>
(4)研究セミナー、内外大学や地域学会等との研究交流、研究報告会の開催や紀要の刊行など研究報告の実施<毎年度>