| 【県立博物館】 和歌山市滝畑・春日神社への「お身代わり神像」奉納 |
| 連絡先 |
教育委員会 教育庁文化遺産課
|
| 担当者 |
【県立博物館】 学芸課 学芸員 島田和 |
| 電話 |
073-436-8670 |
| FAX |
-- |
| E-mail |
|
|
 |
|
|
県立博物館では、県立和歌山工業高等学校等の教育機関の協力を得て、３Ｄプリンターを用いた文化財の
精巧な複製を作り、文化財の防犯や防災の対策への活用を図っています。高齢化や人口減少などの要因によ
り、管理や保全が困難になっている地域の寺社にある文化財を博物館で保管し、かつ、信仰されてきた環境を
維持するための取り組みで、平成２４年度から令和４年度までに、県内１８か所の寺社に３３体の「お身代わり
仏像／神像」を安置しています（※今回奉納分を含むと１９か所・３６体）。
このたび、本年度から博物館でお預かりしている和歌山市滝畑・春日神社のお身代わり神像が完成し、下
記日程にて奉納することとなりましたので、お知らせします。
現地には、製作に携わった県立和歌山工業高等学校の生徒が訪れ、完成したお身代わり神像を地域住民
の代表者にお渡しし、交流を図ります。生徒が地域の方々と交流を行うことで、学びをより充実したものにする
とともに、住民の方々にお身代わり神像を身近に感じていただく機会とすることを目的としています。
なお、今回の奉納は、滝畑春日神社遷座祭実行委員会主催の神事により執り行われます。
日時 令和５年（２０２３）１月１５日（日） １２時４０分開始（１５時終了予定）
場所 春日神社（和歌山県和歌山市滝畑３５１-３付近）
※滝畑春日神社遷座祭実行委員会関係者の車両が多く入ることが想定されます。取材希望
の場合は、必ず事前にご連絡ください。
奉納像 滝畑・春日神社春日明神・高野明神・丹生明神坐像の、３Ｄプリンター製お身代わり神像３体
参加者（予定） 滝畑春日神社遷座祭実行委員会及び関係者、滝畑区住民、県立和歌山工業高等学校産業
デザイン科生徒・教員。（一般の方のご参加はご遠慮いただきます。）
内容 春日神社へのお身代わり神像の奉納。生徒と地域住民の交流。
連絡先 073-436-8684（博物館学芸課）
取材希望の場合はあらかじめご連絡ください。取材は最小限の人数でお願いします。
春日明神・高野明神・丹生明神坐像 春日神社蔵 平安時代・12世紀
木造 像高16.5ｃｍ 19.6cm 17.4cm
葛城修験の道と熊野古道とが交差する滝畑地区。葛城二十八宿のうち信解品・第四経塚付近にあたり、
集落の入り口には中山王子跡があります。葛城山の由緒を記す鎌倉時代の史料『諸山縁起』によれば、
この地の神として丹生・高野両所明神が祀まつられていたとのこと。向かって右方の２体は、木目の特
徴から、同じ木から彫り出されたと考えられ、『諸山縁起』に記される両明神に該当すると推測されま
す。春日神社の縁起は不明ながら、江戸時代の『紀伊続風土記』には春日明神の名が見え、いつの頃か
らか合祀されたものと考えられます。 |
|
|
|
|
|
|
|