公開日 8月21日
和歌山県指定天然記念物「オオダイガハラサンショウウオを常設展示!」について
連絡先 教育委員会  教育庁総務課
担当者 【県立自然博物館】学芸員 高田
電話 073-483-1777
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 県立自然博物館では、和歌山県指定天然記念物であるオオダイガハラサンショウウオの生体展示を始めます。紀伊半島のみに生息する固有種で、現在確認できる範囲で生体展示を行っている水族館等は無く、当館が唯一となります。
 渓流域など冷たい水を好むため飼育が難しく、近年当館では生体の常設展示を行っていませんでした。このたび、水槽用冷却装置などを用いて専用の水槽を組み、常設展示を始めます。紀伊半島のみにすむ珍しいサンショウウオをぜひご覧ください。

 1 名  称   オオダイガハラサンショウウオ
 2 学  名   Hynobius boulengeri 
 3 分類学的位置 サンショウウオ科 サンショウウオ属
 4 採集場所   和歌山県内
 5 展示場所   第1展示室 淡水の生き物コーナー
 6 展示開始   令和5年8月22日(火)
 7 展 示 品   生体1点 展示パネル等

 【オオダイガハラサンショウウオとは】
  サンショウウオ科サンショウウオ属の1種で全長は20cm程度。サンショウウオ属の中では最大級。和名の「オオダイガハラ」は最初に発見された三重県大台ヶ原にちなむ。紀伊半島の三重県、奈良県、和歌山県のみに分布する固有種。標高の高い山地に生息している。分布する3県すべてで県の
  天然記念物に指定されており、和歌山県では平成30年に指定された。当館での展示は2004年8月以来、19年ぶり。本展示は、特別な許可を得て行っている。