日本におけるガン・カモ・ハクチョウ類の冬期の生息状況を把握し、野生生物行政に必要な資料とするため、昭和44年度から毎年この時期に全国一斉調査を行っており、今回は51回目の調査となります。
◆調査日時等
○主な調査日: 令和2年1月12日(日)
○調査員: 101名(日本野鳥の会和歌山県支部、県鳥獣保護管理員等)
○調査箇所: 347か所(県内の河川、池、沼、ダム、海岸等の渡来地)
○「県内の主要河川において確認された個体数」、「確認された種数及び羽数」及び「確認されたカモ類の内訳」は別紙のとおり
◆調査結果概要
○カモ類の個体数は例年並み。暖冬であるが、その影響は見られない。
○飛来地別に見ると、紀の川では、昨年よりも増加したが、平成29年度以前 (2000羽程度) よりもかなり少ない状態が続いている。有田川や日高川は例年より少なかった。富田川は、昨年より増加したが、例年よりも少ない。平池 (貴志川) は、近年飛来数が増加している。
○種別で見ると、オシドリは3年連続で例年より少なかった。主な越冬地であるダム湖の水量が少ないことが要因と考えられる。コガモは、7年連続で減少傾向が続いている。河川改修や池の水量低下が要因と考えられる。
○県内での目撃が少ない種としては、クロガモが和歌川(片男波海岸)で1羽、シノリガモが煙樹ヶ浜で5羽確認された (いずれも主に北日本に飛来) 。なお、レッドリスト選定種は確認されなかった。 |
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