わかやま県政ニュース

「第114回関西広域連合委員会」及び「関西広域連合議会令和２年３月定例会」の結果について

連絡先	知事室　　政策審議課
担当者	木村・城
電話	073-441-2075
FAX	--
E-mail

令和元年３月１日、標記委員会（参加府県知事・市長で構成）及び標記定例会が開催されました。主な結果については、下記のとおりです。

Ⅰ　第114回関西広域連合委員会の結果概要について

１　新型コロナウイルス感染症に係る関西広域連合及び構成団体の対応等について
新型コロナウイルス感染症に係る関西広域連合及び構成団体の対応等について、広域防災局から報告がありました。
今後も各構成団体の対応状況等について情報共有を行い、感染症対策物品が不足した場合には関西広域連合全体で融通することや、ＰＣＲ検査の早期実施のため相互協力していくことが確認されました。

２　令和２年度関西広域連合組織体制（案）について
2025年大阪・関西万博の開催を契機とした関西圏域の活性化に向けた取組について関西広域連合として検討・調整を進めるため、連携推進課の体制強化を図るほか、社会問題となっているプラスチックごみについて、関西が一体となって取組を進めるため、関西広域連合委員会に滋賀県知事及び大阪府知事を座長とする「プラスチック対策検討会」を設置することについて、原案のとおり、決定しました。
　
３　将来における関西圏の水素サプライチェーン構想（案）について
関西圏における水素ポテンシャルを活かした、水素の製造から貯蔵・輸送、利活用までの水素サプライチェーン構想について、原案のとおり、決定しました。

（参考）
日時：令和２年３月１日（日）11時13分～12時10分
場所：（大阪市）リーガロイヤルＮＣＢ
委員会資料やその他の議事の概要は、関西広域連合ホームページに掲載されています。（http://www.kouiki-kansai.jp/）

Ⅱ 関西広域連合議会令和２年３月定例会の結果概要について

１　本県関係出席者
（１）理事者
仁坂副広域連合長（広域職員研修担当委員、広域農林水産担当委員）
田村総務部長（広域職員研修局長）
角谷農林水産部長（広域産業振興局農林水産部長）

（２）本県議会選出の広域連合議会議員
岩田弘彦議員、奥村規子議員、浦口高典議員、井出益弘議員

２　主な決定事項
（１）議案
・令和２年度関西広域連合一般会計予算の件
・令和元年度関西広域連合一般会計補正予算（第２号）の件
・関西広域連合会計年度任用職員の給与及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定の件
・関西広域連合広域計画変更の件
・関西防災・減災プラン（総則編及び地震・津波災害対策編）変更の件
・関西防災・減災プラン（風水害対策編）変更の件
・関西広域環境保全計画変更の件

　３　仁坂知事の答弁
（１）質問者：西川憲雄議員（鳥取県）
【質問要旨①】
関西広域連合管内の農業大学校への相互入学を促進するため、各校の特徴や入学試験日程等をまとめた農林大学校ガイドをウエブにアップし、入学希望者に周知しているが、これらの取組について、どういった評価をされているのか、所見を伺う。

【答弁要旨①】
広域連合では、域内農業大学校における学生の相互受入を促進するため、平成３０年１０月に農業大学校ガイドを作成し、ＨＰでの掲載を行うとともに、構成府県市に対して農業大学校ガイドの周知を依頼し、新・農業人フェアやマイナビ就農フェストなど、各府県実施の就農イベントで配布している。
取組の評価については、開始からの期間が１年あまりと短く、現時点で評価は難しいが、令和元年度の域内での相互受入実績は１７名で、前年に比べ７名増加していることから、一定の効果があったものと考えている。

【質問要旨②】
相互入学を促進するため、入学対象である高校には他府県の農林大学校から募集案内を送付してもよいのではないかと考えるが、所見を伺う。

【答弁要旨②】
域内の相互受入については、先ほどお答えした農業大学校ガイドの取組により、学科や取得できる資格など各農業大学校の特徴の周知が進んだと考えている。
議員ご指摘の募集案内の相互送付は、農業大学校のより詳細な情報を先生や生徒に提供できるため、有効な手法であると考える。
今後、募集案内の相互送付について、前向きに構成府県と協議してまいりたい。

【質問要旨③】
他府県でも農業を学ぼうとする学生を応援するため、優先入学者枠制度を設けたり、受験費用の減免を行うなど、各府県が相互に支援するよう働きかけるべきと考えるが、所見を伺う。

【答弁要旨③】
府県外からの受験者に対する支援については、学生の定員に限りがある中で自県内の学生を優先又は少なくとも不利に扱われることのないようにしたいという考えもあることから、関西広域連合の入学者枠や受験費用への支援は難しいと考えておりますが、相互受入をさらに促進する方策について構成府県とよく相談してまいりたい。
また、府県外の農業大学校への進学については、基本的には入学希望者の自己判断であるが、府県の政策として他の農業大学校へ修学させたいということであれば、各府県の判断で助成をすることがあっても良いと考える。

【再質問要旨】
就農を志そうとしている若者を関西広域全体で応援して欲しいと考えるが、来年度に向けた決意を伺いたい。

【答弁要旨】
農業者の減少・高齢化が進む中、担い手の育成と確保が重要な課題であると認識をしている。
各農業大学校においては、和歌山県であれば果樹、兵庫県は野菜や畜産、滋賀県は米、京都府はお茶といったようにそれぞれ得意分野を活かした人材育成を行っている。
一方で、学生によっては、各県の得意分野ではない部分で頑張りたいと考える方もいることから、そういった方については、他県で実施している研修を受講してもらえば良いと考えている。
今後とも研修の相互受入を進め、農業者が拡大するよう頑張ってまいりたい。

４　本県選出議員（井出益弘議員）の一般質問
【質問項目】
１　鳥獣被害対策について
（１）農林水産業被害と広域連合の取組について
（２）狩猟者の確保について
（３）射撃場整備について

（参考）
日時：令和２年３月１日（日）13時00分～18時30分
場所：（大阪市）リーガロイヤルＮＣＢ