新発見！本州初記録のアンモナイト

連絡先 教育委員会　　教育庁文化遺産課 担当者 県立自然博物館　主任学芸員　小原 電話 073-483-1777 FAX -- E-mail

新発見！本州初記録のアンモナイト 　和歌山県有田川町の鳥屋城山で、本州初記録となる種類のアンモナイトが発見され、当館に寄贈されました。貴重な発見となった化石を話題のコーナーで展示します。 【名称】 メヌイテス・ソウヤエンシス（学名：Menuites soyaensis） アンモナイト目パキディスカス科 【産出地点】 和歌山県有田郡有田川町中井原 鳥屋城山 【地層・推定年代】 外和泉層群鳥屋城層 中生代白亜紀後期（約７８００万年前） 【発見者】 山本龍治 当時：東京海洋大学学部生 現在：おしかホエールランド学芸員 【発見日】平成２８年１１月２５日 【展示期間】令和３年３月１２日（金）〜４月１１日（日） 【展示数】１種１点 【展示場所】自然博物館第２展示室話題のコーナー 【寄贈の経緯と学術的意義】 　この種のアンモナイトは、これまで北海道とサハリンでのみ産出が確認されていました。発見者の山本氏が国立科学博物館の重田康成氏とともに研究を行い、報告論文が令和２年に国立科学博物館研究報告C類に掲載されました。発見者の意向により、研究の終わった化石が当館に寄贈されました。 　本種は約７８００万年前の地層からのみ産出することが知られています。鳥屋城山からは約８０００万年前と７２００万年前の年代を示す化石の産出が確認されていましたが、 　その間の年代を示す化石は未発見でした。今回の発見は鳥屋城山の地層の研究を進める意味でも重要な発見と言えます。 詳細は、添付資料をご確認ください。