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和歌山県庁メールマガジン「わかやま通信」バックナンバー
平成30年3月22日

平成30年3月22

 ◆ 知事メッセージ
  ○ 祝 ジビエ利用モデル地区選定
 農林水産省が行っている標記モデル地区に全国の17地区のうち、 和歌山県から紀北地区、 古座川町の2地区が選定され、 それぞれ国の支援を随分いただいて、 ジビエを利用して地域おこしをしようという事業が来年度よりスタートします。
 
 
 紀北地区のものはWEBサイト、 SNS等を広く活用し、 「わかやまジビエ」の魅力を幅広い層に情報発信しようとするもので、 古座川のものは地元産シカ、 イノシシ肉の地産地消やアスリート向け提供など、 幅広い消費拡大を展開しようとするものです。
 
 
 和歌山県は全体として山がちな所でありまして、 自然がおりなす風光明媚な所がそれこそ山のようにある所でありますが、 最近の鳥獣害は目に余るものがあります。 その害を避けるため、 人間の方が檻や電気門囲いの中に閉じこもっているような所がたくさんあります。
 
 それを知ったので、 知事に就任しましてすぐ和歌山県の鳥獣捕獲規制を大転換しました。 当時は鳥獣は保護すべきもので、 例えば狩猟期も限られていて、 シカなどメスは獲ってはいけないというのがルールでしたが、 それを、 どんどん緩くしました。 そればかりか、 有害鳥獣捕獲のインセンティブをうんと上げて、 捕獲してくれるのを奨励することにしたのです。 一方、 電柵などの助成金をどんどん拡大するなど、 およそ考えつくありとあらゆる手段を使って、 鳥獣の跋扈(ばっこ)から山間部の人々と農林業を守ることに意を用いてきました。 その間予算は平成20年の6千3百万円から平成29年の4億5千万円になっています。 国も少し遅れて動き出し、 今や件の鳥獣保護法は鳥獣保護管理法という名称が変わるなど、 どうやって鳥獣をコントロールしていくかに重点が移されています。
 
 
 それでも、 和歌山県は鳥獣に勝てていません。 被害額は縮小せず、 私など山間部を自動車で走ると車道で鹿や猿や猪にいっぱい会います。 特に夜の中山間部には車道上はおろか村里のあちこちに鹿の目がたくさん光っています。 時には車にも雄の鹿がどけどけと向かってきます。 きのくに線は列車に鹿がぶつかって、 よく止まります。
 
 
 これは何とかしないといけません。 そこで和歌山県は、 鳥獣害の被害軽減策を抜本的に考えました。
 
 まず電柵などの防護に加えて、 センサーとコンピュータを使った大型檻の設置と各地域での導入を支援しています。 また、 ハンターの方々の老齢化はどんどん進んでいるので、 その養成にも力を入れています。 もちろん、 捕獲のインセンティブも高く維持しています。
 
 しかし、 鳥獣も生き物ですから、 我々人間の都合で、 こんなに捕獲しようとしているとしても、 ただ殺すだけでは、 申し訳ないという気持ちもあります。
 
 
 やはり、 死んでいただくからには、 その肉も利用させていただかないと罰が当たりそうです。
 
 そこで目指すべきはジビエとして皆で食べようということなのです。 それがどんどん盛んになると、 肉が売れるということで、 肉需要が発生し、 ハンターの方に対するインセンティブになります。 そうやってハンターさんの仕事にニーズがあって、 所得も得られるということになると、 またその仕事を志してくれる人もできるのではないかということも期待されます。
 
 
 しかし、 このジビエを振興していくには、 色々とクリアすべき問題があります。 私は4段階あると思っています。
 
 
 第1は獲ることであります。 ハンターの数が減っているがその養成をどうするか、 罠の技術をもっと高める、 夜間銃猟をどこまで認めるかといったことです。
 
 
 第2は、 獲った鳥獣をさばくことです。 これを速やかにできないと美味しいジビエができません。
 
 
 第3は流通です。 牛や豚は長い年月の間に流通ネットワークが形成されていますがジビエ肉はそれがありません。
 
 
 第4は、 利用する方の問題です。 未だに、 そんな下品なものは食べられるかという思いの人は大勢います。 そういう人の意識を変えるためにも、 美味しく加工して供する専門業者さんが必要です。
 
 
 そこで各段階毎に対策を講じなければなりません。
 
 第1については、 少しは既に述べましたが、 まだまだ工夫の余地がある対策があります。 しかし、 詳説はここでは飛ばして別の機会に譲りたいと思います。
 
 
 第2については、 和歌山県は山が深いので、 リーズナブルな距離の所に解体処理場がどうしても必要です。 和歌山県では、 紀伊半島中央部の山あいから流れ出る川が谷を形成しており、 この谷沿いに道が奥地に続いていて所々に集落があるのですが、 この谷筋に最低一つは解体処理場が必要です。 その際民間の処理企業が存在しなければ、 公的な解体処理場を造らなければいけません。 古座川町は近年それを造り、 うまく運営してジビエビジネスの拡大につなげているのです。
 
 
 第3は一番難しいと私は思っています。 牛や豚の精肉の流通チェーンが何故重宝がられるかというと、 どのくらいの品質の肉を注文したいというと、 ちゃんと選り分けてお店に届けてくれるからです。 肉の品質をちゃんと把握する能力を流通企業は持っていると思います。 しかし、 シカやイノシシの場合はそうはいきません。 ジビエ料理に手を出そうとするレストランもジビエ肉を消費者に売ろうとしている小売店も、 自分が思っていなかったような低品質の肉を届けられたら困ってしまいますし、 間違ってそれを消費者に供してしまったら信用問題となります。 だから格付けがいるのです。 和歌山県は、 都道府県で唯一シカ、 イノシシ肉の肉質等級制度を持っている県です。 それが右記のとおりです。
 
 
 第4については、 まず隗より始めよで、 和歌山県は平成23年度からジビエウイークを始めました。 ジビエ料理を作って客に出してくれる店を職員がリクルートして、 県庁でまとめてパンフレットなども作り宣伝したのです。 私も随分食べに行っています。 今やその輪は随分広がり、 協力店50店、 時期も3ヶ月に広がり、 名前もジビエフェスタになりました。
 
 ジビエは東京や大阪でも出すようになりましたが、 まだまだ少し。 和歌山へ行ったら、 どこへ行っても美味しいシカやイノシシ料理が食べられるよということになったら、 それ自体が一つの大きな観光資源になるわけです。
 
 
 考えてみるとヨーロッパでは、 ジビエは季節の食物として大変に珍重されています。 シカやイノシシや鳥類は一般に牛や豚や鶏などよりも人気のある食材と見なされています。
 
 実は私自身はこれが大好きで、 毎日食べてもいいと思いますが、 やはり、 私のような人はまだまだ少ないと思います。 そのためにも、 和歌山県はジビエ振興をしっかりとやって、 おいしいジビエを食べたかったら和歌山へ行こうということになるとよいし、 他県でもジビエ肉を入手する時は和歌山県の認証ラベルがついたものだと安心だということになるとよいと思っています。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
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