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令和元年10月15日
 ◆  知事メッセージ
 〇 城所さん万歳
 先日嬉しいニュースが舞い込んできました。 田辺市龍神村にお住まいの世界的なチェンソーアーティストである城所啓二さんが、 今年の夏にドイツで開催されたチェンソーアートのイベント「スクラプター・ラバッツ2019」で最高賞を受賞されたという話題です。

 チェンソーアートはチェンソーを駆使して木彫刻を行うもので、 城所さんは平成15年第3回日本チェンソーアート競技大会や平成17年アメリカの国際エクストリームパワーコンペティションシリーズでチャンピオンに輝き、 そして平成18年度には、 きのくに技能奨励賞を受賞されるなど輝かしい栄誉を手にされています。
 城所さんは力強く優美で荒々しいほどの生命力を感じさせる作品を作り出してこられ、 これらの作品は平成27年の「紀の国わかやま国体・大会」をはじめ、 全国のイベント会場や展示会で多くの人々に感動を与え続けてきました。
 10年程前からは、 チェンソーアートの魅力を多くの人に伝えるための講習会の開催や東日本大震災の被災地の巡礼彫刻の制作などの活動に力を注いでおられるとお聞きしていましたが、 今回もたらされた最高賞受賞の朗報に、 私は「万歳」と思わず叫んでしまいました。
 国内外で大活躍されている城所さんですが、 実は和歌山県のご出身ではなく、 他県から移住してきた方だということをご存じでしょうか。

 城所さんは東京の民間のシンクタンクに就職し、 地域活性化やまちづくりについての研究に従事後、 その研究成果を活かすために愛知県東栄町に移住し、 そこで取り組んだのがチェンソーアートでした。
 その後、 新しい活動拠点を探した末、 平成16年に現在の活動拠点である田辺市龍神村に移住されました。 他にも移住候補地は数多くあったようですが、 「温暖で杉林が多く、 海も近い。 林業の組織もしっかりしており、 今後の可能性を感じた。 」ことが決め手になったそうです。
 城所さんがお住まいのアトリエ付き住宅には、 他にも都市部から移住した映像制作プロデューサーなど、 「制作活動と自分らしい暮らし」の両立を求めて移住された方々がいらっしゃいます。 和歌山県の雄大な自然や神秘的な光景に惹かれ移住した方々が、 それぞれの立場で活躍し、 和歌山県の名前を知らしめてもらえることは大変嬉しいことであります。

 和歌山県では平成18年度から全国に先駆けて、 県外からの移住者を呼び込む施策に力を入れてきました。 特に自然と親しんで田舎暮らしを楽しみたいという人をターゲットに東京や大阪で相談会やセミナーを開催し、 和歌山県の魅力を伝えながらニーズに沿った地域を紹介してきました。 また、 移住者の心配事や不安を少しでも解消できるよう、 県内全30市町村に移住者からのあらゆる相談に、 一元的に対応する職員をワンストップパーソンとして配置するとともに、 地元住民や先輩移住者らで構成される地域の受入協議会が中心となり、 地域ならではのルールや風習を伝え、 円滑に地域での生活をスタートできるように支援してきました。 さらに、 現地での生活を体験できる機会の提供、 起業や継業に係る初期費用の支援及び空き家改修に係る費用の助成など、 移住の際に必要となる「くらし」「しごと」「住まい」をトータルにサポートしてきました。
 このような取り組みにより、 移住者の定着率は全国の中でも、 とても高くなっています。
 しかし、 最近では全国の自治体が様々な移住施策に取り組み始めたことから、 年々自治体間の競争が激化している感じがします。 また、 移住者の傾向も時代とともに変化していきます。 最近は、 40歳未満の若者の移住が増えており、 田舎暮らしよりも、 いわゆる地方都市に住んで、 そこで就職したいという傾向が出ています。

 このため来年度からは、 和歌山県では移住希望者それぞれの特性に合わせた仕事の紹介はもとより面接の受け方や求職中の悩みなどの相談にも対応できるよう、 東京の相談窓口に就職相談の専門家を配置する予定です。 これにより、 移住希望者の求職活動の不安を和らげていきたいと思います。 また、 先輩移住者などとの交流の場を確保することにより、 移住先の住民と繋がりたいという希望を叶えたり、 移住後の生活を実感いただくために、 地方都市での「お試し移住」についても考えているところです。

 移住希望者それぞれに、 移住してからの理想の暮らしがあります。 城所さんは移住理由の1つとして、 和歌山県に「今後の可能性を感じた」と話されています。 今後、 和歌山県への移住を検討される方に、 理想の暮らしを実現できる大いなる可能性を感じてもらえるよう、 引き続き、 全力で取り組んでいきたいと思います。
 
 
和歌山県知事 仁坂吉伸


 
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