わかやま県政ニュース

「第106回関西広域連合委員会」及び「関西広域連合議会令和元年７月臨時会」の結果について

連絡先	知事室　　政策審議課
担当者	木村・楠本
電話	073-441-2075
FAX	--
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令和元年７月７日、標記委員会（参加府県知事・市長で構成）及び標記臨時会が開催されました。主な結果については、下記のとおりです。

Ⅰ 「第102回関西広域連合委員会」の結果概要について

１　消費者庁等の移転方針の決定について
関西広域連合では、東京一極集中の是正や地方創生を目指して、政府機関等の地方移転に取り組んでいます。
このたび、消費者庁等の徳島移転に関する内容を含む「まち・ひと・しごと創生基本方針２０１９」が本年６月２１日に閣議決定された旨、飯泉委員から報告がありました。
　
２　登録販売者試験の実施について
今年度から新たに関西広域連合で実施する医薬品販売に係る登録販売者試験について、本部事務局資格試験・免許課から試験日程・会場、出願者数等の報告がありました。

３　南紀熊野ジオパークセンターのオープンについて
関西広域連合では、広域観光の幅を広げ、外国人観光客の関西圏内の周遊の促進するため、関西にある優れた地質景観のＰＲに取り組んでいます。
このたび、和歌山県串本町潮岬に、南紀熊野ジオパークの拠点施設となる「南紀熊野ジオパークセンター」が本年７月２７日にオープンする旨、平井ジオパーク担当委員から報告がありました。
　　　
（参考）
日時：令和元年７月７日（日）11時10分～11時40分
場所：（神戸市中央区）兵庫県公館

Ⅱ 関西広域連合議会令和元年７月臨時会の結果概要について
　　　　　　　　　
１　本県関係出席者
（１）理事者
下　副知事（広域連合副委員）
田村総務部長（広域職員研修局長）
角谷農林水産部長（広域産業振興局農林水産部長）

（２）本県議会選出の広域連合議会議員
岩田弘彦議員、奥村規子議員、浦口高典議員

２　主な決定事項
（１）議案
・監査委員の選任について同意を求める件
　
３　下副知事の答弁
（１）質問者：岩田弘彦議員（和歌山県）
【質問要旨】
大阪・関西万博の効果を関西全域に波及させるため、2025年までに広域インフラマップに掲載された重要幹線道路網を完成させることが必要と考えるが、所見を伺う。

【答弁要旨】
広域交通インフラの整備について、関西広域連合では、アジアの国際物流圏・次世代産業圏を担う広域関西を実現するため、平成２４年度に整理した「広域交通インフラの基本的な考え方」に沿って、広域交通インフラの整備促進に係る取組を進めている。
議員ご指摘のとおり、大阪・関西万博の効果を関西全域に波及させるには、万博会場や関西国際空港等から関西各地へのアクセスの効率化が必要不可欠であり、そのための基幹道路網の整備が急務であると認識している。
関西広域連合としては、近畿自動車道紀勢線、京奈和自動車道、大阪湾岸道路西伸部、四国や山陰地方へも広くつながる四国横断自動車道、山陰近畿自動車道など、ミッシングリンクの早期解消などが必要な道路の整備について、これまでも、国に対して予算確保を働きかけているところである。今後は、万博開催を好機と捉え、まずは必要な予算の拡大を要望し、その上で関西圏の高速道路整備を推進することで、万博開催までにこれらの道路が完成されるよう、より積極的に働きかけてまいりたい。

（２）質問者：中川崇議員（奈良県）
【質問要旨】
大阪・関西万博について、会場となる夢洲を訪れるために必要な交通インフラ整備を、鉄道延伸も含めて、今後どのように進めていくのか、所見を伺う。

【答弁要旨】
議員ご指摘のとおり、大阪・関西万博に向けた機運が高まる中、万博会場へのアクセスに係るインフラ整備が必要不可欠と認識している。鉄道事業者においては、大阪メトロは地下鉄中央線の夢洲までの延伸を計画しており、また、近畿日本鉄道は奈良から夢洲までの直通運転の検討を開始したこともあり、万博会場へのアクセス向上のための鉄道整備が進むことに期待している。
また、万博会場の地理的特性に鑑み、海上アクセスの充実について、大阪市において検討されていると認識している。
道路整備については、関西広域連合として、阪神高速大和川線や淀川左岸線延伸部など、ミッシングリンクの早期解消などが必要な道路の整備について、これまでも国に対して予算確保を働きかけているところである。万博開催を好機と捉え、まずは必要な予算の大幅な拡大を要望し、その上で関西圏の高速道路整備を推進することで、万博開催までにこれらの道路が完成されるよう、積極的に働きかけてまいりたい。

（３）質問者：樫本孝議員（徳島県）
【質問要旨】
スーパー・メガリージョン構想を具現化するため、関西広域連合として、次世代に向けた高速交通ネットワーク構想を作成し、取組みをリードしていくべきと考えるが、所見を伺う。
　　
【答弁要旨】
関西広域連合では、これまで、北陸新幹線、リニア中央新幹線の早期開業、全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画に位置づけられた四国新幹線、山陰新幹線、北陸・中京新幹線の整備計画決定、四国横断自動車道、近畿自動車道紀勢線など、高規格幹線道路のミッシングリンクの早期解消、大阪都心部と関西国際空港とを結ぶ高速アクセス鉄道等のアクセス改善などについて、国に対して働きかけてきたところである。これらの取組は、議員ご指摘の国土の双眼構造の実現や広域的なリダンダンシーの確保はもとより、急増するインバウンドの効果を関西から西日本に波及させることにつながるものであり、更にスーパー・メガリージョン構想の具現化に資する取組であると認識している。
また、こうしたプロジェクトにも大きく寄与する紀淡海峡ルートは、第１に、第二国土軸としての国全体のリダンダンシーの確保、第２に、西日本全体の大動脈の代替機能を有する四国新幹線の実現、第３に、四国新幹線が関西国際空港を経由することで、空港の機能強化に繋がる大阪都心からの高速アクセスの早期実現、第４に、関西大環状道路や大阪湾環状道路の実現に資するという四つの意義があり、関西、引いては日本の発展の「要」となるものであり、その効果は非常に大きいものと考えている。
関西広域連合としては、高速交通のネットワークの構築を早期かつ確実に実現できるよう、引き続き積極的に働きかけてまいりたい。

４　本県選出議員（岩田弘彦議員）の一般質問
【質問項目】
１　東京一極集中の是正における関西の役割について
２　大阪・関西万博を起爆剤とした今後の戦略
（１）関西の広域交通インフラについて
（２）「第５世代移動通信システム（５Ｇ）」について
（３）先進的産業・リーディングカンパニーの関西への拠点化
（４）宇宙関連産業の関西への集積について

（参考）
日時：令和元年７月７日（日）13時00分～18時30分
場所：（神戸市中央区）兵庫県議会議場