スポット展示「疫病平癒の霊験仏（えきびょうへいゆのれいげんぶつ）」開催のお知らせ

連絡先 教育委員会　　教育庁文化遺産課 担当者 県立博物館　学芸課　主任学芸員 大河内 電話 073-436-8670 FAX -- E-mail

スポット展示「疫病平癒の霊験仏（えきびょうへいゆのれいげんぶつ）」開催のお知らせ 県立博物館では現在、２階スポット展示コーナにて「疫病平癒の霊験仏―杉原薬師寺の薬師如来坐像と弘法大師伝承―」を開催しています。 　今般の新型コロナウイルス感染症の流行は、市民生活に大きく影響を及ぼす未曾有の事態となっています。歴史的に人間社会は常に疫病の脅威にさらされ続けてきましたが、前近代の日本では流行病は疫神(えきじん)（疫病神）や悪(あっ)鬼(き)のしわざと考え、それらを祓い清めたり、祠に祀って鎮めたほか、神仏にすがって悪疫退散を祈願しました。 　今回のスポット展示では、寺伝において弘法大師が作って疫病を鎮めたと伝承される、紀の川市杉原の薬師寺に伝わる薬師如来坐像（平安時代後期）を紹介しています。繰り返し流行する疫病による病や死への恐怖から人々を救うため、高僧の名を借りて本尊の霊験を語るこの縁起が形成されたとみられます。 　疫病平癒の霊験仏の紹介を通じて、疫病と向き合い続けてきた私たちの苦難と克服の歴史に思いを馳せる機会といたします。  会　　期　令和2年（２０２０）　5月16日（土）〜6月21日（日）  会　　場  和歌山県立博物館　（和歌山市吹上1-4-14） 　2階スポット展示コーナー  開館時間　午前９時30分〜午後５時 （入館は午後４時30分まで)  休 館 日　毎週月曜日    入 館 料　スポット展示は無料　（開催中の特別展は別途入館の手続きが必要です）