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昨年度開催した『紀の国わかやま文化祭2021』で 和歌山市民オペラ協会が公演した新作オペラ「稲むらの火の物語−梧陵と海舟」が、「第20 回佐川吉男音楽賞」を受賞しました。和歌山県内の団体が本賞を受賞するのは、今回が初めてです。
このたび、受賞報告のため、知事を表敬訪問されますのでお知らせします。
・日時
令和４年10 月28 日（金） 14：00〜14：30
・場所
和歌山県庁本館３階 知事室
・訪問者
多田 佳世子（和歌山市民オペラ協会 会長）
宮井 愛子 （ピアニスト）
久保 美雪 （オペラ歌手）
高嶋 洋子 （和歌山市民オペラ協会顧問）
【佐川吉男音楽賞について】
故・佐川吉男先生は、音楽評論家として長年活動され、特にオペラ活動の評論活動を通しその振興発展に尽力してこられた。本賞は、佐川先生の業績を関係者の心に留めるとともに、生前先生が特に専門とされていたオペラやチェコ、スロバキア関係の音楽活動の振興を主な目的に、同夫人によって平成15 年に設立された。なお、運営は選考委員並びに事務局により構成される実行委員会が行なう。
【音楽賞 受賞理由】
和歌山市民オペラ協会は1995 年の第１回定期公演を皮切りにオペラやコンサートをしっかりした水準で続け、地域の音楽文化向上に貢献してきた。とくに「おこんじょうるり」や「清姫」、「末摘花」といった親しみやすい日本オペラを多数上演して草の根的にオペラ愛好家を育て、地元での人気は高い。その25 年以上に及ぶ蓄積の集大成として大きく開花したのが会長・多田佳世子のプロデュースで誕生した新作オペラ「稲むらの火の物語−梧陵と海舟」であった。
幕末、紀州に実在した実業家・濱口梧陵(清水 徹太郎)を主人公にした台本(中�� 央彰)は、大地震や津波、堤防の構築、勝海舟(晴 雅彦)との交流などいくつかの逸話を簡潔に構成。作曲の山下祐加は適格な劇的表現で自然災害による緊張感や喪失感、新しい時代への夢と希望などをてらいのない自然な音楽で綴る。指揮(牧村 邦彦)と演出(岩田 達宗)の一体感のあるアプローチのもと、妻(久保 美雪)や子ども、村人達の合唱も伸びやかな好演で舞台を支えた。同協会のレパートリーにふさわしいだけでなく、地域を越えた普遍性を持つ作品として評価する。
（佐川吉男音楽賞実行委員会プレスリリースより） |
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