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【県立近代美術館】 とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家 |
連絡先 |
教育委員会 教育庁文化遺産課
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担当者 |
【県立近代美術館】 学芸担当:井上芳子 広報担当:村井 |
電話 |
073-436-8690 |
FAX |
073-436-1337 |
E-mail |
press@momaw.jp |
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池田満寿夫が1997(平成9)年に亡くなって四半世紀がたとうとしています。彼の版画作品がどれほ
どまでに世界で評価され、また彼が芸術家としての道をどれだけ情熱的に歩んだか、今日あらためて問
いかけることには大きな意味があると思われます。
池田満寿夫は1934(昭和9)年に旧満州国・奉天で生まれ、終戦の年に父母と共に長野に引き揚げ
ました。高校を卒業後、画家を志して上京。しかし東京藝術大学を3 回受験するも失敗。そうした頃、
1955 年に靉嘔に出会い、彼を通じて瑛九や美術評論家の久保貞次郎を知ることになります。
瑛九は1951 年に大阪で「デモクラート美術家協会」を結成していました。「既成画壇に出品しないこ
と」が唯一の参加条件というその会には自由を求める作家たちが集まり、大阪と東京に拠点を広げて活
動します。そして彼らは多くの人々に見てもらえる版画の制作に力を入れました。瑛九から版画をすす
められた池田もデモクラートの最若手のひとりとして参加し、関西を拠点にする泉茂や吉原英雄、東京
の靉嘔や加藤正らと交流を続け、久保の応援もあって銅版画の制作に打ち込んでいきました。
戦後、国力を回復してきた日本は、初の国際現代美術展として東京国際版画ビエンナーレ展を組織し、
1957 年に第1 回展を開催。デモクラートの画家たちも積極的に出品し、泉は新人奨励賞に輝きました。
しかしデモクラートから入賞・入選者が生まれたことで、瑛九はデモクラートの解散を決めます。
その後、池田をはじめ若い画家たちは版画の可能性に目ざめて制作を続け、なかでも池田の作品は
ヴェネチア・ビエンナーレでの版画大賞などたび重なる受賞と世界各国での個展開催へと飛躍をみせ、
脚光を浴びていきます。
このたびの展覧会では、1950 年代から1966 年頃までの池田満寿夫の作品とともに、池田が影響を受
け、また交遊のあった作家の作品を紹介し、当時世界を席巻した日本の版画を振り返ります。
○開催概要
主 催 和歌山県立近代美術館
協 力 広島市現代美術館
会 場 和歌山県立近代美術館 2 階展示室
会 期 2023 年2 月4 日(土)- 4 月9 日(日)
開館時間 9 時30 分- 17 時(入場は16 時30 分まで)
休 館 日 月曜日
観 覧 料 一般800(640)円、大学生500(400)円 ( )内は20 名以上の団体料金
*高校生以下、65 歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*第1 日曜日(2 月5 日、3 月5 日、4 月2 日)は無料
*第4 土曜日(2 月25 日、3 月25 日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
○関連事業
講演会「わたしの版画事始め」 山本容子(銅版画家)
日時 : 2 月4 日(土) 14 時から、 2 階ホールにて。聴講無料、先着60 名。
フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
日時:2 月12 日(日)、3 月18 日(土) 各日14 時から1 時間程度、2 階展示室にて。要観覧券。
こども美術館部(小学生を対象とした作品鑑賞会) テーマ「でも、でも、でも」
日時:2 月18 日(土)、2 月19 日(日) 各日11 時から1 時間程度、2 階展示室にて。
1 月31 日(火)より受付、先着6 名。
○同時期に開催の展覧会
コレクション展2023 - 春
特集 新収蔵 奈良原一高の写真
会期:2 月11 日(土・祝)− 5 月7 日(日)
<県立博物館(となり)の展覧会>
企画展「戦いの記憶」
会期:1 月28 日(土)− 3 月5 日(日)
企画展「川とともに生きる−川と人の関係史−」
会期:3 月11 日(土)− 4 月16 日(日) |
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