県道長井古座線 八郎山トンネルの施工不良とその対応について |
令和4年9月に完成した県道長井古座線「八郎山トンネル」において、覆工コンク
リートに空洞が存在し厚さが不足している施工不良が判明しました。
このため、令和5年12月の供用を延期して、専門家を交えた技術検討委員会を設
置し対策工法を決定のうえ、請負者の費用負担において補修工事を実施します。
1.概要
工事箇所 :東牟婁郡那智勝浦町中里外地内
工事年度及び
工事番号:令和2年度 県債 道改交金 第145号
工事名 :長井古座線(仮称八郎山トンネル)道路改良工事
延長、幅員 :L=711m、W=6.5m(5.5m)
請負金額 :¥2,038,457,300−
工期 :令和2年9月30日 〜 令和4年9月19日
請負者 :淺川・堀 特定建設工事共同企業体
株式会社淺川組 和歌山県和歌山市小松原通3−69
株式会社堀組 和歌山県田辺市南新万1−2−106
2.施工不良の内容
・トンネル工事完成後、照明設置工事においてアンカー用の削孔を行ったところ、
覆工コンクリートを貫通し覆工に空洞が存在していることが判明。
・現地調査の結果、全体的に空洞及び覆工厚不足が判明。
・請負者から提出された完成書類は、覆工コンクリートの厚さが設計厚以上確保さ
れていた。
請負者は、施工中に掘削の出来形不足を認識していたにもかかわらず適切な対応
や掘削のやり直し等の措置を怠り、覆工コンクリート施工時に広範囲にわたり空洞
を発生させるとともに、覆工厚さが不足するような粗雑な工事を行った。
3.請負者等への対応
・淺川組、堀組については入札参加資格停止の措置(6ヶ月)
・下請け業者については、調査中
4.再発防止策
・現在施工中のトンネル受注者及び各建設部に対し覆工コンクリート施工の段階
確認を適切に行うよう周知済み
・今回の事象の検証を進め必要に応じて適切な措置を講じる
5.その他
・供用時期については未定 |
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