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| 中銀カプセルタワービルのカプセルA908が和歌山県立近代美術館で展示へ |
| 連絡先 |
教育委員会 教育庁総務課
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| 担当者 |
【県立近代美術館】学芸担当：井上芳子 広報担当：村井 |
| 電話 |
073-436-8690 |
| FAX |
073-436-1337 |
| E-mail |
press@momaw.jp |
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中銀（なかぎん）カプセルタワービルは、1972年に竣工した、建築家 黒川紀章（1934-2007）の代表作のひとつです。新陳代謝する建築= メタボリズム運動の最若手の建築家として活躍した黒川の、建築史に残る代表作です。
建物は約10 �屬離好據璽垢某祐屬�生活する最小限の機能を詰め込んだ「カプセル」140 個から構成され、カプセルを取り外して移動させたり交換したりすることで新陳代謝する建築物というユニークな思想が体現されました。
しかしカプセルは一度も交換されることがないまま50年を経て、2022年、老朽化に新型コロナウイルスのパンデミックが追い打ちとなり、惜しまれつつも解体されました。
オーナーと住人を中心メンバーとする「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」により23個が救出され、黒川紀章建築都市設計事務所監修のもと、保存再生が行われました。できるだけオリジナルに近い形に再生される展示用が14個、その他の活用が可能なスケルトンタイプが9 個で、和歌山県立近代美術館には2023年8月24日、展示用A908が到着しました。
和歌山県立近代美術館・博物館は1994年に竣工した黒川紀章の作品です。1963年に和歌山城内で開館した和歌山県立美術館を前身とし、1970年に日本で5番目の近代美術館として開館。23年余りを経て展示・保存環境を拡充させて現在の建物に移転しました。コレクションは明治期以降の和歌山ゆかりの作家による作品を中心として、創作版画、関西の戦後美術などへその範囲を広げ、現在では海外の作家も含め、総数1万点を超えるユニークなコレクションを形成しています。
黒川は1970 年代の「メタボリズム」から「共生」へとその思想を展開させました。和歌山県立近代美術館・博物館では和歌山城と対峙する緑豊かなロケーションを活かし、歴史や自然との「共生」を体現しています。
このたびの展示により、黒川紀章の原点が詰まったカプセルを、1990年代半ばの黒川建築で体感していただける、あらたな場が生まれることになります。（1982 年に黒川紀章設計により開館した埼玉県立近代美術館では当時モデルルームとして作られたプロトタイプが設置されています）
サンフランシスコ近代美術館が世界に先駆けてカプセルの取得を6月に発表し、話題になっていますが、今回はそれに続いて日本の美術館としては最初、黒川紀章設計の美術館としては唯一の展示です。
当面は敷地内に展示したカプセルの外観をご覧いただくだけですが、今後はあらためて内部公開の機会も設ける予定です。ぜひご期待ください。 |
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