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今、
世界はコロナの猛威のもとに青息吐息、
和歌山県も変異株のあまりのうつりやすさの前に、
従来の方法では持ちこたえられなくなって、
ずっと言ってなかった一般的な不要不急の外出を控えるようお願いせざるを得なくなっています。
ただ、
我々はコロナ後の世界がどうなるかも見通して将来にも備えなければなりません。
私は、
この一年近くずっと、
コロナ後の新しい世界はこうなると言ってきましたが、
それは
(1)東京一極集中が崩れ始める。
(2)低コスト一辺倒で海外に流出した生産基盤が一部国内に戻る。
(3)オンライン及びこれを利用したデジタル化の波がもっと広範になる。
というものでした。
いずれも、
和歌山県が上手く対応すれば、
和歌山県の発展のためのチャンスだとも考えられます。
しかし、
和歌山県が手をこまねいて待っているだけなら、
チャンスは他所に行ってしまいます。
(1)については、
テレワークが意外に上手くいったので、
都心の一等地に高コストのオフィスを持って人を集めなくてもというのが背景ですが、
黙っていても進むのは東京から同心円的に周辺部に人々が移るということで、
和歌山のような離れたところに来てもらうには、
よほど和歌山の「ニューライフ&ワーク」が魅力的かを訴えて、
営業活動をしないといけません。
(2)も、
インフラ、
用地などを整えて回帰すべき所は日本の中で何故和歌山かということを訴えて、
企業に営業活動をしないといけません。
(3)は、
オンラインを使って広範な分野でずっと効率的、
効果的に成果を挙げ得る方法を考えなければなりません。
コロナで移動も大変な時ですが、 和歌山県が営業活動を躊躇している余裕はありません。 また、 今までに手がけてきた成長の源であるIR、 ロケット、 ICT企業の集積、 ワーケーションなどを頓挫させることなく仕上げていかなければなりません。 コロナで新しい世界が現れてくる今こそ、 チャンスをこちらに引き寄せるために必死で頑張らなければならないのです。 和歌山県知事 仁坂吉伸
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