場面設定の会話:物を借りる(隣家から梯子を借りる 朝)
音源:和歌山県方言調査報告書(昭和59年度 和歌山県)
A | 男 | B | 男 |
A オハヨ。 キョーモ アツソーヤノ。
おはよう。 今日も 暑そうだね。
B アア イサムサンカイ。 ソーヤ キョーモ コイ アツイデー。
ああ 勇さんかい。 そうだ 今日も これ 暑いよ。
コノ モヤイ モヨーダッタラ。 ――― ナンド。
この (×) 模様(様子)だったら。 ――― なにか(用事か)。
A ハヨカラ キテ スマンケド ハシゴ チョット カイテホシ
早くから 来て すまないけれど はしご(を) ちょっと 貸してほしい
トモテ。
と思って。
B アー オヤスイ コッチョヨ。 ナンニ ツカウンヨ。
ああ おやすい ことだよ。 なにに 使うのかね。
A コナイダノ アメデ ヤネ モッテノ。 ソイデ チョット
この間の 雨で 屋根(が) もってね。 それで ちょっと
アガッテ シラビョー トモテ。
(屋根へ)あがって 調べよう と思って。
B ア ソーカイ。 エー コッチニ オイタンネ。 ドーゾ
あ そうかい。 ええ こちらに 置いているんだ。 どうぞ
ソヤケド アサメシヤ マダダッタラ コイ オモイデー。
だけど 朝飯(×) まだ食べていなかったら これ(は) 重いよ。
A チョット オモイノ。 デワ オカリシマス。
少々 重いね。 では お貸りします。
B サー ドーゾ。
さあ どうぞ。