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和歌山の自然・景観

不老橋[三断橋](和歌山市)

不老橋

 

日本百名橋(松村博著 鹿島出版・1998年)

不老橋は、片男波松原にあった東照宮御旅所の移築に際して紀州徳川家10代藩主であった徳川治宝(橋が架けられた当時は13代藩主徳川慶福の治世中)の命により、嘉永3年(1850)に着工し、翌4年(1851)に完成したアーチ型の石橋。徳川家康を祀る東照宮の祭礼である和歌祭の時に、徳川家や東照宮関係の人々が御旅所に向かうために通行した「お成り道」に架けられた。
橋台のアーチ部分については肥後熊本の石工集団が施工し、勾欄部分については湯浅の石工石屋忠兵衛の製作と推定されている。勾欄部分の雲を文様化したレリーフが優れている。
三断橋は、県内に残る最古の石橋で初代紀州藩主徳川頼宣の命で架けられた。これは中国杭州の西湖堤を模して建造したとされ、石積で護岸した堤防の中ほどに3箇所の石造橋を設けた独特の意匠・構造を持つ。
出典: 和歌山市HP、和歌山県HP

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