現在表示しているページ
ホーム > 和歌山の自然・景観 > 奥の院

和歌山の自然・景観

高野山と奥の院参道(高野山)

奥の院

 

関西自然に親しむ風景100選(地球環境
関西フォーラム・2005年)

高野山は、真言密教の創始者である弘法大師空海が、弘仁7年(816)に開創して以来、長い歴史の中で法灯を護持してきた真言密教の一大道場で、東西約6キロ、南北約3キロの山で囲まれた狭い平地(地元の人は「山内」と呼ぶ)に117の寺院と数多くの墓石等が散在する宗教都市である。高野山は明治時代まで女人禁制であったため、女性は山内に入ることができず、盆地を囲む道(高野七道)から山内をながめたりしたと言われている。
【文化財と歴史の宝庫】 寺院の大半を焼失したと伝えられる火災は四度にも及び、明治時代の廃仏毀釈などにより、文化財が焼失・散逸した。それでも山内には、国宝23件、重要文化財187件、県指定文化財40件を数え、今後もなお指定となる可能性の文化財が数多く伝えられている。
【自然の宝庫】 多くの動植物の宝庫としても有名で、高野山森林公園内にあるゲンジの森を中心とした活動が定期的に行われている。山内から一歩外に出れば、そこは動植物の宝庫で、自然に親しむために年に何回も高野山を訪れる人も少なくない。また、そのための野外宿泊施設も充実している。
【奥之院参道と御廟】 壇上伽藍と並び、高野山で最重要とされる地域。推定樹齢400年の杉木立が約30万基ともいわれる墓石群が約2kmの参道の両側に並び、その最奥部に弘法大師廟が祭られている。奥之院は天下の墓所として歴代天皇から全国の大名、無名の庶民のものまで敵味方、身分、性別、宗派の別なく墓石が設けられている。奥之院最大の墓石は徳川二代将軍秀忠の正室・お江(おごう)の方のもので、高さは3mに及ぶ。秀忠の兄、結城秀康霊廟や、上杉家霊廟、佐竹家霊廟は近世初頭の代表的な霊廟建築として国重要文化財。このほか、日本最古の歌碑、与謝野晶子の歌碑、薩摩島津家高麗陣敵味方の慰霊碑、落書きの碑、ユニークな形の企業墓など見どころが多数ある。
【世界遺産登録】 高野山は、平成16年7月7日、中国で開かれた第28回世界遺産委員会において、世界文化遺産への登録が決まった。

・自然景観: 紀ノ川の遠望や200基あまりの町石、高野の町並み
・歴史遺産: 平安時代から続く歴史ある信仰の道
出典: 地球環境関西フォーラムHP

このページのトップに戻る