日本の自然100選(森林文化協会、朝日新聞社・1983年)
関西自然に親しむ風景100選(地球環境関西フォーラム・2005年):天神崎と神島
豊富な生物相をもち観察に適した天神崎
【天神崎】 紀伊半島の中程にある田辺湾の北端の岬で、古くから市民の憩いの場として親しまれた景勝の地。半島に沿って北上する暖流黒潮の分岐流の影響と、海岸地形および湾内の複雑な海底地形により、この地域の生物相は非常に豊富である。天神崎の磯は平らで広く、子供たちにとっても安全で確実に観察できる貴重な自然といえる。この岩礁につながる海岸林もまた、亜熱帯や暖地系の植物や昆虫が多く、その海岸林は、周囲一帯の岩礁の自然の維持にも大きな役割を持っている。
【神島】(かしま) 田辺湾のほぼ中央部にあり、「おやま」と「こやま」いう二つの島(3ha)からなっている。生物学上、貴重な植物が繁茂し、国指定天然記念物に指定されている。田辺に住んだ南方熊楠が、この島の植物相を中心に研究したことも有名。現在、この島への上陸は禁止されている。出典: 地球環境関西フォーラムHP
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