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和歌山の祭り・年中行事

荒嶋神社の秋祭

荒嶋神社

わに(天狗)

田辺市(龍神小家)

地元で、 荒嶋神社秋祭り、村祭りと呼ばれる。
一年間の豊年万作、家内安全、交通安全、等の感謝の祭りで、毎年11月3日に、 龍神村、福井、甲斐の川、小家、3地区。集合は甲斐の川の荒嶋神社において行われる。

当日朝,各字より1名ずつ総代が出社し、20名で斎行。(昭和末までは、200名を越
た)社務所内に20名が入り、神主の祝詞、幣により祓い清め、一人ずつ玉串奉奠。
後、終了。お供えの品 お神酒、米、塩、水、魚、野菜、果物、菓子祭礼を行っている
間、小家、甲斐の川、福井の3地区では、村内中獅子舞、神輿の巡行をして、午後1時頃に神社の境内前に集合し、お渡りという獅子頭合わせを2地区ごと神輿の鬩ぎあいを行い、獅子舞を舞う。延々続き、2時間くらい神楽が続いたところで、餅まき神事を行う。福井、甲斐の川は伊勢神楽による獅子舞。小家は京神楽の獅子舞奉納。各獅子舞納は御旅所では三頭であるが、神前では五頭になっている。夜8時過ぎまで入れ代り立ち代わり、舞い続ける。笛、太鼓も迫力がある。

古来、下山路村の氏神として、奉祀するものが三社あった。旧小家村には荒島神社、旧甲斐の川村には荒島神社、旧福井村には河内神社。祭典は三社とも旧暦の6月19日を夏祭りとし、9月19日を秋祭りとして、年2回行われていた。明治43年4月14日に合祀して以来祭典日は11月3日になっている。それ以前は不詳であるが、小家荒島神社については、明徳5年(1394)9月21日小家中荒瀬に鎮座、年号明徳より明治31年まで504年との記がある。


現在の氏子戸数は、300戸くらいであるが、戦後は、家族が多く、娯楽がなかったので祭りというと、黒山の人が集まり、3集落から寄り集まるので、血気にはやり、喧嘩が絶えなかった。別名「けんか祭り」と言われていた。笛や太鼓、神楽(屋台)にもさわらせてもらえなかった。獅子舞を舞うということは、夢のまた夢。だから、はずされると、来年を越して、炊事当番(缶詰の鯖やサンマを入れた炊き込みご飯を一斗あまり炊いた)をさせてもらった。幟やちょうちんもずらっと立てた。その多い提灯を持つのは女性の役目。現在は、笛の吹き手に女性も入ってもらっている。

 

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