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和歌山の祭り・年中行事

恵比須神社のお湯講祭

有田市(辰ヶ浜)

地元で、「おゆこう」と呼ばれる。
魚の供養の為に行う行事。
辰ヶ浜漁港構内の恵比須神社および各家庭において、現在では1月10日午前に行う。
本来は、旧暦の1月中の吉日に行っていた。特に日程は決まっていなかったが、海の塩の様子などから1月中とだけ決まっていたようである。

本来は、船主の家で乗子さん(船員のこと)に集まってもらい、食事などをした。その時に、もしかしたら魚などの刺身は出ていたかもしれないが、基本としてはその日は魚を食べずに、供養もかねて、肉料理をして宴会などを行っていた。
現在は、1月10日の午前中に恵比須神社に幟旗を持っていき、立神社の神主さんがお祓いをしてくれる。そして、そのあとに、船主から乗子さんの家に、肉類などの食べ物を買って贈っている。

昔は一つの船主の所に、2~3人の乗子さんがいたが、今では乗子さんがいないところも珍しいことではなく、この「お湯講祭」も、参加する人もほとんど少なくなってきている。また、魚の供養であっても、その日に魚を食する人も多い為、昔よりもこの行事自体が衰退してきていると思う。

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