現在表示しているページ
ホーム > 和歌山の祭り・年中行事 > 国城神社の春祭

和歌山の祭り・年中行事

国城神社の春祭

橋本市(清水)

地元で、「春祭り」と呼ばれる。
国城(くにぎ)神社において毎年4月23日に行われる。
国城神社は天照皇大神を本社とし、三宝大荒神、八幡大明神、春日大明神、愛宕大明神を祭祀している。(国城五社大明神)
神社は今から千数百年前の大和時代に創建され、平成14年に正遷宮があった。
国城山の山頂に近い、かなり辺鄙な場所にあるが、1日10人程の参拝がある。

午前11時~ 神主が祝詞をあげる(現在、国城神社には神主がいないので、南馬場の天満宮より来てもらう)。 役員が玉串を奉奠する(~午前11時30分頃終了)。
午後2時 ~ 餅まきをする(1~2斗)。            
年によって異なるが、おおよそ50~60人の参拝がある。数年前までは、伊勢・京都・大阪からの参拝者もいた。
参拝者は各人で弁当を持参し、餅まきが始まるまで話をしたりしながら神社で過ごす。

昭和50年頃まで、社守り(しゃもり/神社を管理してくれる人)が近隣に住んでおり、春祭りを含め、国城神社の行事を代々取り仕切ってくれていた。現在は3地区(清水・南馬場・西畑)の区長及びそれぞれの地区から5名ずつの委員(国城委員)を選び、合計18名で準備する。
昭和30年くらいまで伊勢神楽がやってきた。「森神楽」と言い、着物・袴姿の6~7人で構成されていた。
「森神楽」は、まず、厄払いをしに一軒一軒家々を回る。お供え(お金やお米など)を渡すと家の前でそれに見合った芸をしてくれるが、お供えが少ないと笛を一回“ピィッ”と吹いただけで行ってしまうこともあった。
各戸をひととおり回り終えたら、神社で出し物を披露する。境内にむしろを20枚程敷きつめ、その上で、見物客を笑わせてみたり、脅してみたりと1時間~1時間半くらいの芸をする。(漫才のようであった) 参拝者はこれを楽しみにしていた。
「森神楽」もだんだんに後継者が少なくなり、昭和30年頃から国城神社には来なくなった。
以前は、餅まきをする時にはやぐらを組んだが、だんだんに組める人がいなくなり、昭和30年頃からは使っていない(今は、拝殿に続く階段の上からまいている)。


 

このページのトップに戻る