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佛の舞
かつらぎ町(花園)
「佛の舞」は、平安後期に起源をもち、遍照寺に伝承された仏教の古典芸能で、女人成仏をテーマとした全国でもめずらしい舞踏劇。
釈尊の使者として文殊菩薩が現れ、竜宮城の沙加羅竜王の乙姫、八才の竜女を佛の浄土へ迎えとり、釈尊の御弟子になし奉らんがため罷り立ったと言い、鬼ども(6人)と問答があり、浄土の尊いさまを見せようと、五仏来迎の舞を見せ、とど、竜女を済度するという。
(仮面舞踏劇)
梁瀬、遍照寺の境内において、61年ごとの閏年の旧暦10月にしか奉納されないため、幻の舞とされていたが、昭和39年からは古典芸能保存会によって、不定期ながら約20年に1度、その年の11月に奉納されるようになった。
佛の舞を継承してきたのは、梁瀬郷の四垣内(峯平・中越・敷地・滝谷)の30代迄の若者、それも長男に限られていた。しかし戦後は三郷(古向・臼谷・有中)が加わり、次いで昭和33年に古典芸能保存会が結成されるに及んでは、広く村内から有志が参加するようになり、年齢的な制限などをなくした。