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和歌山の祭り・年中行事

雷公神社秋の大祭

串本町(樫野)

地元で、秋祭り(大例祭)と呼ばれる。
家内安全、豊漁などの祈願が目的。
雷公神社境内において、10月9日に行われる。  

≪順序≫
10月7日 枡形造り もち米を蒸して枡形に押し込めた物を大4つ、小を30~40かつては甘酒も造る 
10月8日 宵宮(一般の人々は各自宵詣りを行う) 
午後7時 宵宮祭:宮総代・祭り関係者参列
神前で火祭り祈祷後大松明に点火され、宮番1人が走り詣り参加者を当宿(集会所、元は青年会館)へ迎えに来る。(迎え火)    
参加者全員の松明に点火し迎え火を先頭に「詣るぞ」と叫びながら列を成して走る。
神社本殿詣での後、今度は「詣ったぞ」と叫びながら大龍寺にも詣り自宅に帰る。
(松明の燃え残りは一年間魔除けとする。)
10月9日 朝、枡形の一つを寺へ持ち、橙・大根菜を貰ってくる(交換してくる)。
残りの三つの枡形の一つと橙・大根菜を宮へ上げて祈祷を受け大座の儀に供えら
る。(残りの一つは八幡、もう一つは恵比寿神社に上げる)
午前9時に獅子舞が宮入し式典。獅子舞は神殿で奉納の後、地区の漁方や役員
家、新築の家などで屋固めをおこなう。

走り参りは、昔、鎮座地の下の雷公の浜に神様が流れ着き、寺の住職が松明を持ってお迎えに行き、神社にお祭りしたことに始まる(といわれる)。
大竜寺の過去帳の写し(本物の過去帳は焼失)によると、「嘉承二年(西暦1107年)9月8日夜、樫野雷公明神上陸す(一説には嘉吉二年西暦1442年とも)」とあり、夜半であったため寺の住職が苦竹で作った松明で迎え、寺に安置し磯魚と菜を供えもてなしたそうです。

大根菜と干魚は「こなます」にされ、例祭参列者に振舞われる。
「枡形」は参加者に分け与えられ、貰った人は炒ってお茶をかけたりお粥に入れるな
思い思いに食す。
 ※枡形:もち米を蒸し、枡の形の枠に押し固めたもの
 ※こなます:供物の「掛の魚(魚:カンパチの塩干物)」を細かく切り、それとお寺から貰
てきた大根菜とを橙を使ってなますにしたもの。


 

 


 

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