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和歌山の祭り・年中行事

御首地蔵尊会式。

御首地蔵尊会式

御首地蔵尊

御坊市(名田)

地元では、「お首さん」と呼ばれている。

武士の延日祈願、地蔵菩薩供養のために行われてきた。
御坊市名田町野島 海見山観音寺において行われる。
お首が発見された4月13日に行われていたが、最近は4月の第三日曜日である。

お首地蔵尊は天保10年ごろ、この地に住む吉平が、小山の地(壁崎)を開墾中に一基の石棺を掘り当てた。 石棺の隙間は粘土で固く密封してあり、その石蓋を開けたところ、底には小石を敷き詰め、板石を置き、その上に髪は首まで垂れ、耳、鼻の形もそのままで、生けるが如きミイラ化した古い武士の首が現れた。吉平は、腰も抜かさんばかりに驚き、大声を挙げて、村人を呼び集め、このお首様を丁重に壷に納めて、観音寺の境内にある、「柏槇」の木の元に安置した。その後、お首さんを拝む者が皆、首から上の病気が平癒する旨、観音寺境内の延命地蔵尊と合祀して、御首地蔵尊としたのである。 このお首さんは誰なのだろうか、有間皇子の事変に関係ある人か、また戦国時代に南塩屋で合戦した際の武将の首ではと、いずれにせよ、尋常の死ではないことは確かだ。 決して眠っていなかったお首が再び、この世に出る事が出来、しかもお首地蔵尊としてあがめられる感激が、人々の願いを満足させている。       
最近までは、御首地蔵尊でのご祈祷と並行して、お茶席での接待や檀家その他の方からの生け花展、子供たちへの人形劇、紙芝居 等の後、午後4時から餅まきと子供たちにお菓子も配られる。

ご祈祷の行事は変わっていないが、昭和30年前後まで、青年団の主催で寸劇や相撲大会が行われていた。 日高地方の各地から参加して、盛大な相撲大会だったようである。

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