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潮まつり
海南市(冷水)
海上安全、豊漁・大漁を祈願し、
冷水浦漁港(通称:中ノ浦、中んだ)において、
毎年3月4日に行われる。
悪天候であれば海上祈願は中止。式典は屋内で行う。
神官による祭事と、御祭船による豊漁海上祈願(海南湾を一周し、定められた場所で祈願する)がある。
<潮まつり式次>
挨拶;組合長、市長
・祭主(神官);祭事を始める由を告げる。
・修祓(しゅうばつ);祓詞(はらいことば)奏上・御祓い
・降神の儀;清浄な樹木(榊)に神霊をお迎えする。
・献饌(けんせん・神前に物を供えること)
・祝詞(のりと)奏上;豊漁・海上安全を祈る。
・巫女舞。
・玉串拝礼;神官、組合長、来賓、組合員他。
・撤饌(てっせん・供物を下げること)。
・昇神の儀;神様を元の社にお送りする。
・祭事の終了を告げる。
・御祭船による豊漁海上祈願に移ることを告げる。 御祭船による豊漁海上祈願のため、関係者は漁船に乗船する。
・御祭船に神官が乗り、太鼓を積み、打ち鳴らし、全漁船が大漁旗を飾りつけ、後に続く。
・御祭船船団は海南湾を一周して、定められた場所で海上祈願を行う。【海上神事場所の資料有り】神官が榊の枝に石をくくりつけ、海面に投下して祈願したり、お神酒を奉げたりする。
・祈願終了後に湾内の護岸に着け、全員で直会(なおらい・祭礼の直後、祭祀者や氏子が供えた神饌を下げて食すこと。直会は神と人が共食することで、これによって忌や斎戒を解き、平常の生活に戻る)をとる。
潮まつりは「馬角」(ばかく・馬の角)に由来する。
紀州初代藩主・徳川頼宜公より、藩士・石野重延が拝領した馬から生え出た角が「馬角」。寛文10年(1670年)藤白神社へ奉納された。この「馬角」を漁場に持って行くと、大漁疑いなしと、昔は、紀南地方にまで行ってお祭りをしていた。
現在は、海南市冷水浦で「潮まつり」として盛大に行われている。
「馬角」ご神体は、非公開として厳重に保管されている。