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和歌山の祭り・年中行事

糸我稲荷神社祭りの獅子舞

糸我獅子舞

 

有田市(糸我)

地元で 「獅子舞」と呼ばれている。また、昔は一部の人から「大カグラ」や「カングラ」と呼ばれていたが、これは神楽がなまったものかと思われる。

氏神秋祭の一環として行われ、 悪魔災厄を除き、清浄の場としている。
秋祭として毎年10月12日に、行われる。

祭の前日または2日前くらいより区内各戸(各家庭)を廻りお祓いをし、祭日に神社より御旅所迄の御渡の際、先導をし昔より定められた各所で決められた舞を舞う。
糸我稲荷神社から出発し、昔から決められた箇所(約3か所4か所ほど)で踊りながら有田川の河川敷までお渡りをし、河川敷のお渡り所と呼ばれるところで最後の舞をする。神社と河川敷のお渡り所では、正式な獅子の舞が行われ、「寝舞」「寝たち舞」「たち舞」「あと舞」という約20分ほど舞う舞い方がある。
昔はもっと舞う時間も長かったり、舞う箇所があったが、道路交通も昔と異なり舞える箇所も無くなってきたため、早くお祭が終わるように簡略化されている。

行事内容は簡略化されているも大体のものは変わらないが、昭和28年の有田川氾濫の際に、すべての道具が流されてしまったので、衣装のみは異なる。
獅子舞の人数は「鬼」「鰐」が各1名、「獅子」は4名の総勢6名。
昔は25歳以下の青年団が行っていたが、現在は若い人たちで宮、自治会が支援している。また、人数が少なくなってきているため、青年団だけでなく60歳くらいの方々も参加するようになった。

行事食に本なれ寿司と生姜がある。
本なれは、さばを使用し、御酢は使わずに塩のみで〆たもの。また、昔は神棚にもなれ寿司を飾りたかったときなどは「アジ」や「もうで」「鮎」「うおぜ」などを使って、尾頭がついたなれ寿司を作ることもあった。「あせ」「くまたか」の葉を使用して作っていた。
昔は大きな入れ物に作り(一斗くらいか)、祭りの後は1週間位、なれ寿司を食していた。
昔は祭日は忙しいため、なれ寿司が振る舞われたという。
祭日から1週間位 ずっとなれ寿司が続くぐらい、大量に作っていた。
昔の祭りは、色々と準備して忙しかったため、祭り当日に手軽に食べれるものを作ったのではないかと思う。
神棚には、「あじ」「うおぜ」「鮎の煮」を供える。

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