清水町/奥有田木挽き唄
音源:第9回紀州路民謡全国大会(和歌山県民謡連合会)
紀州の木挽業では、農民の口には十分に入らなかった米を食べることができたほどに、収入が良かった。「木挽ゃ米の飯 炭焼きゃ茶がい(粥)とかく百姓麦茶がい」と言われたほどであった。これは江戸時代以前から唄われてきた古い木挽き唄である。
歌詞
1.山の保田の 弥助の山にゃ
杣(そま)や木挽の 絶え間無い
2.木挽ゃ可愛いや 深山の奥で
五尺筵(むしろ)に 1人寝る 1人寝る
3.木挽じゃと言て 山にこそ住めど
朝の目覚めは 鹿の声
4.木挽さん達 お国はどちら
紀州有田の 山保田 山保田