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和歌山県の民謡 地域別

大塔村/米搗き唄

音源:昭和56・57年 和歌山県民謡緊急調査

旧大塔村の周囲は、標高500mから1200mの山々に囲まれ、村域の90%が山岳地帯であり、林業が中心である。上野の獅子舞は県指定無形文化財となっている。ここに収録されたのは米搗き唄である。

歌詞

1.今夜米搗きゃ みなめんどりよ
ときは知らぬか 歌わぬか
とんととまめさん ほらくの中で
かけて走ろか 腹切ろか
2.今夜米搗きゃ 三升か四升か
ついてくれたら 五升(後生)になる
臼はけやきの 大臼なれど
杵は諸国の もちよりじゃ
3.揃うた揃うたと 五・六丁の杵が
橋の欄干 しめるよに

大塔村(富里地区)/盆踊りの数え唄

ここに収録されたのは、大塔村富里地区(現:田辺市下川下)で古くから地元の人々に親しまれている盆踊りの数え唄である。

歌詞

あらやっとこせぇーよーいゃな
「ひとつは熊野のおんで町、米屋の娘のおるいとて、
ふたりの親さん知らねども、おるいと吉さんねんごろよ、
みごとに髪結て櫛さして、吉さんに見せよとて品をする、
用もない門にも二度三度、おるいを見たさに逢いたさに、
いつもはつくらぬ甘酒を、つくりて飲ませてきげんとる、
むくげの花は二度咲けど、おるいの花はまだつぼみ、
なにを言おにも語ろにも、おるいのおなかに子がござる、
やしきを広げて倉たてて、おるいを呼んで喜こばそ、
ここらではやらぬこうがいを、買うておくれよ吉さんよ、
遠い富田へ行くよりも、近い熊野で買うておくれ、
いちいち私が悪ござる、こらえておくれよ吉さんよ、
十二社権現広庭で、おるいが羽根つく手まりつく、
三三九度のさかずきを、受けておくれよ吉さんよ、
白いもめんを五、六尺、買うておくれよ吉さんよ、
五人男をもちたれど、吉さんにまされる人はない、
六枚びょうぶをおしひろげ、おるいと吉さんのさかずきを、
しちく小竹のよをぬいて、おるいと吉さんしのび酒、
八万地獄へおつるとも、吉さん一人はおとしゃせぬ、
十九は女の大の厄、大事にしゃんせ吉さんよ、
にがい薬を飲むよりも、吉さんの印籠の粉薬を、
いちいち申せば長いこと、これでしまいの数え唄、
それでは皆さまごくろうさん」。

出典:国学院大学 民俗学研究会 「民俗採訪」(昭和52年10月1日発行)

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