すさみ町/木挽き唄
音源:昭和56・57年 和歌山県民謡緊急調査
すさみ町の海岸部では引網一本釣り漁のケンケン漁が盛んであるが、町域の92%は山林であるため、林業に従事する人々も多い。これは実際の作業音が入っている木挽き唄である。
歌詞
1.いくら挽かいでも 二間余は挽かにゃ
家で妻子が 餓(かつ)え死ぬ
2.木挽きさんとは 名は良いけれど
仲の良い木を 挽き分くる
3.七つ木挽きにゃ てがうな娘
七つさがりは 挽くさかり
4.木挽き米の飯 糠味噌そえて
斧ではつるよな 糞をたれ
5.木挽き挽け挽け 挽かねば喰えん
挽いてしまえば 食てしまう