現在表示しているページ
ホーム > 和歌山の食文化 > 有田市宮原

和歌山の食文化

有田市(宮原)

【なれ寿司】
鯖を使って本なれを作ることが多いが、最近は早なれも作る様になってきている。祭りに合わせて5日くらい前につくり、保存しておいたりもする。
なれ寿司の時は、必ず甘酢のしょうがか生のしょうがを食べながらいただく。
<作り方>
① 鯖を三枚におろす
② 鯖に塩をたっぷり振る
③ 腹と腹を重ねて桶に入れ、鯖が見えないくらい塩を振る
④ 10月~2週間位鯖の油と塩が溶けて水が上がるまでつける
⑤ 塩だし…塩を洗い流し一晩中水に漬けておく。翌朝、塩の具合を見て、塩分が残っていたら流水で塩出しする
⑥ 酢へさっとくぐらす(酢を使わない家もあるし、1時間ほどつける家もあり、家によって異なる)
⑦ 片身を1枚に開く
⑧ 米一升にちょこ一杯の塩で炊く
⑨ 一合位のご飯をアツアツの時布巾でくるんでしこねる。細長く型どり冷めるまで置く。(「しこねる」とは、ご飯粒をかたくしぼる、もむこと)
⑩あせでご飯を鯖で包み込むようにまく(葉蘭(ばらん)や、場所によっては、熊鷹の葉を使う家もある。あせの葉は匂いもよいため、使われることが多い。
⑪桶へびっしり詰め込み、重石を置く
⑫祭当日 ラーメン鉢に3杯の水に、塩を少し(豆ごはんぐらいの)入れ、すし桶に入れ桶をひっくり返し水を切る


【金山寺味噌】
麦・大豆・茄子・瓜・赤紫蘇・土生姜を使って「金山寺味噌」を作る。
作る時期の目安は、7月10日頃の青瓜ができるころに作る。また、赤紫蘇は8月になったら虫に食べられることが多いから、8月前までに作ること。
<作り方>
① 準備するもの
米糀…1升  麦糀…一升  豆糀…一升  瓜…1.5Kg~3Kg
茄子…1.5Kg~3Kg  生姜…200g  赤紫蘇…少々 砂糖…1.8Kg~2Kg
塩…650g
② 糀を細かく砕く
③ 茄子は適当な大きさに切り水であく抜きをする。その後、塩もみに押さえておく。
④ 瓜・生姜も適当に切り。塩もみに押さえておく
⑤ 赤紫蘇も塩もみしておく
⑥ ②の糀に塩・砂糖・その他の具材を入れ、よく混ぜ合わせ 器に入れ、翌朝 重石をかける。(重石は1週間で水が上がればよい。この時、具材をよく布巾で絞っておくとでる水が少なくて済むから、漬け込む前の具材の絞りが大事になってくる)


【茶がゆ】【藷がゆ(いもがゆ)】
・茶がゆ・・・家によって毎朝 食べる所もある
・藷がゆ(いもがゆ)…サツマイモを収穫するころで食する
<作り方>
茶がゆは、茶袋に番茶を入れ、水から煮て沸騰したことろへ洗米を入れ、30分ほど炊く。藷がゆの時は、米を入れ藷をいれ茶がゆと同様に炊く。
藷が溶けるのが嫌な人は、終わりの方で入れる人もいる。


このページのトップに戻る