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和歌山の食文化

田辺市(小津荷)

【なれ寿司】
勝浦港で上がった「秋刀魚」の本なれ寿司。できあがるまで、1か月かかる。
<作り方>
①一升の御飯で30本できる。
②秋刀魚はなるべく、小振りで、油の少ないのを選ぶ。
③背開きにして、荒骨を取りきつく塩をして、生臭さが消えるまで、10日ほど置く。
④小骨を取り、薄い塩水で塩抜きするが、ここでおいしさが決まるので、一番肝心な工程。
⑤塩抜きしたら、水を切っておく。
⑥御飯1升、しら粥の少し固めくらいの水加減にして、炊き、冷めてから、30個に分ける。
⑦おひつに、ウラジロを敷いて握り飯にさんまを乗せて、手にお酒を付けて形を整えながら、隙間なく並べ一段並べたら、またウラジロを敷き、寿司を詰める。
⑧蓋をして、薄い塩水を張り、布巾をかぶせて納戸において、白いカビが付き初め、好みの加減に仕上がったら、水を捨てて丁寧に取り出す。

【鹿刺し】
(猟の時期)獲りたてでも冷凍した鹿肉を薄く刺身にして、ショウガ醤油で食べる。 (冷え症に薬効があるといわれている)

【牡丹なべ】
(冬季)イノシシの肉を4~5日ふかせてから、すき焼き風に煮る。
猪肉は煮込むほど柔らかくなり、熱くてもやけどはしない。

【いたどり(ゴンパチともいう)】
湯にくぐらせて皮をむき、一晩ほど水にさらして酸っぱさを抜く。 油でいためておくと、煮過ぎてもズルズルにならない。
アゲを入れて煮付ける。 

【ぜんまいやわらびの加工】
ぜんまいは茹でて、もみながら乾燥させる。わらびは灰で灰汁を抜いた後塩漬けにして保存する。


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