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きのくにの『万葉集』を学ぼう! −和歌山県立博物館でコーナー展示「きのくにの万葉集」開催ー |
連絡先 |
教育委員会 教育庁文化遺産課
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担当者 |
県立博物館 学芸課 竹中 |
電話 |
073-436-8684 |
FAX |
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E-mail |
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奈良時代の後半にまとめられた『万葉集』全20巻には、天皇・貴族・農民などの歌が4500首以上もおさめられています。そのうち、紀伊国に関係のある歌は130首もあります。これらは、ほとんどが7世紀の中ごろから8世紀の中ごろにかけて、飛鳥や奈良の都から紀伊国をおとずれた皇族とそのお供をした貴族たちがよんだ歌です。
天皇・貴族たちがめざしたのは、「牟婁の湯」とよばれた白浜温泉や、美しい風景で有名であった和歌の浦でした。人々は、都から紀の川に沿って南海道を通り、和歌山平野に着いたあとは、船にも乗りながら海岸沿いに南の白浜温泉へ向かっていたようです。
歌がよまれたのは、その旅の途中で美しい風景がひとびとの心に残った、真土山(橋本市)、妹山と背山(かつらぎ町)、和歌の浦と玉津島(和歌山市)、黒牛潟と藤白坂(海南市)、糸我峠(有田市)、白崎・由良の崎(由良町)、岩代(みなべ町)、出立(田辺市)などの場所です。このほか、白浜温泉への道すじとは別に、三輪崎・佐野(新宮市)をよんだ歌もあります。
新しい元号「令和」が『万葉集』から引用されたことから、『万葉集』への関心が高まっています。このコーナー展示では、『万葉集』の古写本のひとつ、「元暦校本」とよばれる平安時代末の古写本(複製)を展示して、紀伊国の歌枕がよまれた代表的かつ著名な歌を3首*紹介します。
*「あさもよし 紀人羨しも 亦打山 行き来と見らむ 紀人羨しも」(調首淡海、巻第一、55)
「家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る」(有間皇子、巻第二、142)
「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 芦辺をさして 鶴鳴き渡る」(山部赤人、巻第六、919)
【展示資料】元暦校本万葉集(複製) 巻第一・巻第二・巻第六 3冊(和歌山県立博物館蔵)
【主 催】和歌山県立博物館
【会 期】2019年4月27日(土)〜6月2日(日)
【休館日】5月7日(火)・5月13日(月)・5月20日(月)・5月27日(月)
【会 場】和歌山県立博物館 2階 文化財情報コーナー
(和歌山市吹上1-4-14〔和歌山城・南側〕、TEL.073-436-8670(代表))
【開館時間】午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時半まで)
【料 金】無料(1階展示室は別料金)
【担当者】和歌山県立博物館主幹(学芸課長) 竹中康彦
TEL.073-436-8684(学芸課直通)
E-Mail.admin@hakubutu.wakayama-c.ed.jp
【備 考】特別展「仏像と神像のまなざし」(1階展示室)と同じ会期で行います。 |
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