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公開日 2月18日
和歌山県串本のサンゴ群集の形成開始時期と形成過程を復元した研究成果が国際誌Marine Geologyに掲載されました
連絡先 | 地域振興部 観光局 ジオパーク室 |
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担当者 | 本郷宙軌 |
電話 | 0735-67-7100 |
FAX | -- |
南紀熊野ジオパークセンターを中心とする研究グループは、これまで不明だった串本のサンゴ群集の形成開始時期を調査したところ、この開始時期は少なくとも約7300年前であり、黒潮の北上と関係していたことを初めて明らかにしました。この研究成果は令和7年2月11日付の国際誌Marine Geology 誌(電子版)に掲載されました。
発表の概要
1 背景、目的
串本のサンゴ群集の研究は100年以上前から実施されてきていますが、サンゴ群集がいつ頃から生息を開始したのか、当時どのような海洋環境の変化があったのか、明らかではありませんでした。
2 方法
令和5年12月に串本町潮岬沖合で水中掘削調査を実施しました。採取した試料の観察および年代測定等からサンゴ群集の形成開始時期と形成過程の復元を進めてきました。
3 主な成果
串本のサンゴの生息開始時期が少なくとも約7300年前とわかりました。この開始時期は黒潮の流路が南から徐々に北上し串本町沿岸に接近した頃であり、サンゴが生息できる海水温になったとわかりました。温帯域における過去の海洋環境とサンゴ群集の応答を明らかにすることは、将来の気候変動下におけるサンゴ群集の応答を予測することに役立つと期待されます。
4 研究グループ
南紀熊野ジオパークセンター 主査研究員 本郷宙軌
(兼)和歌山大学紀伊半島価値共創基幹
災害科学・レジリエンス共創センター 客員准教授
東北大学大学院理学研究科 准教授 浅海竜司
国立環境研究所生物多様性領域 上級主席研究員 山野博哉
(兼)東京大学大学院理学系研究科 教授
5 発表雑誌
Marine Geology誌(エルゼビア社)は海洋地質学の国際的専門誌
*研究成果の内容は別添資料をご確認ください。
このデータがダウンロードできます。
