自宅でできる介護の方法 介護サービスの実際 介護保険について



自宅でできる介護の方法 ・感染予防(手洗い方法)
・食事 
・入浴 
・服の着脱 
・移動 
・住宅改修の工夫 
・福祉用具の活用



食事
●食事の工夫


 高齢者になると指先の力も弱くなり、口もとまで食べ物をもっていけなかったり、スプーンで、うまくすくい上げられずに途中でこぼしてしまったりします。 そうすると、つい、手を出してしまいたくなりますが、食事は自分で食べることが何よりおいしく、自立へのステップにもなります。
 そこで、少しでも楽に食べられるように工夫することが重要です。






●食事の基本的な介助
・食事に必要なものを用意しま す。

・食事時間には、しっかり目が覚めるように早めに声をかけます。

・排泄は事前にすませておきます。

・姿勢を整えます。できるだけ座って食べるようにします。

・身支度をします。手を清潔にし、食べるようにします。

・食事は声をかけながら、いろいろな工夫をして、少しでも楽に食べられるようにします。食べる前にはのどをうるおします。食事の介助は本人のペースに合わ せます。食後はお茶を飲みましょう。

・歯磨きやうがい。入れ歯の清浄をし、口の中を清潔にします。

・食後30分ほどは、入浴等を控えるなど安静にします。







●食物をこ ぼしてしまう方に
こぼれた食べ物がポケットに入るエプロン
 エプロン







●市販されている自助具の種類

自分で食事をとりやすいように、自助具が市販されています。お年寄りの状態に合わせて、適したものを選びましょう。

◆はし

◆スプーン・フォーク

◆ホルダー
はし
スプーン・フォーク
ホルダー
軽く握るだけで自然にはし先が合うようになっているものや、指の動きだけで使用できるものなどがあります。

使用者の手に合わせて、スプーン・フォークの先の部分を自由に曲げることができるものから、握りの太さが選べるもの、先の部分が浅く広くなっており、口へ の取り込みが楽なものなど工夫されています。


スプーンや歯ブラシ、鉛筆など手に握るものにさしこみ使います。手首の力が入らない人や握力の弱い人にお薦めです。





◆皿

◆コップ

◆すべり止めマット
皿
コップ
すべり止めマット
片側の縁が湾曲したものや、底に傾斜がついているものなどは皿を傾けなくても、スプーンなどで楽に食べ物をすくえます。

取っ手が付いて持ちやすいものから、フタに付いているゴムを押すと吸水口から飲み物がでるもの、またフタに付いている調整穴を指先で調整しながら使えるも のなど、寝たままの姿勢でも利用できます。








●調理上の工夫
1.材料は 小さく切る
老化により、飲み込む力が低下しているので、飲み込 み易く小さく調理してあげましょう。



2.味付け(うす味)に 工夫
味覚が低下しているので、濃い味のものを好みがちだが、血圧を今より高めないため、食塩の過剰摂取をさけよう!!
〈ワンポイント〉
香草・香味野菜・酢などを使用する工夫をしよう




3.食欲をそそる盛りつ け
色どりや形、器などで目を楽しませたり、季節の食品をとり入れ、食欲をそそる工夫を!


 
4.取りやすく、食べや すい工夫を
食事は、自立出来るように、スプーンや手で食べ易いだんごやおにぎりにしてあげましょう




5.汁ものにはトロミを
汁ものはむせ易いので、片栗粉やゼラチンを使用してトロミをつける工夫を
(市販のトロミをつける食品もあります)




6.量より質
食べすぎの防止、バランスのよい食事をするため、品数を多くし、料理の組み合わせに変化を





ワ ンポイントアドバイス
お年寄りの食事には、繊維質の多いものを多く使用するのが望ましい。
特に便秘症の人には、繊維質の多いものの他に、豆・海草類・牛乳・ところてんなどは効果的です。
果物・いも類・野菜類







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